【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 53,356.12  △1,569.40 (11/4)
NASDAQ: 25,736.51  △364.50 (11/4)

1.概況

米国市場は主要3指数揃って上昇しました。米国の中間選挙の結果、上下両院とも民主党が制することが確実となりました。トランプ大統領は選挙結果を受け入れる旨を明らかにし、民主党と協力をすることも表明したことで政治面での先行き不透明感が後退しました。ただ、法案の拒否権を示唆するSNSへの投稿もしており、政治が安定するか注目されます。また、原油安や国債の利回り低下も追い風となり、株式市場は買いが優勢となりました。

ダウ平均は623ドル高の52,410ドルでこの日の取引を開始しました。寄付きがこの日の安値となり、しばらくはじりじりと小幅な上昇が続きましたが、徐々に横ばいでの推移が続く展開となり、日本時間5時35分に1,705ドル高の53,492ドルでこの日の高値をつけました。その後、やや上昇幅を縮小しましたが、概ね横ばい圏での推移となり、最終的に1,569ドル高の52,356ドルでこの日の取引を終え反発となりました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は364ポイント高の25,736ポイント、S&P500株価指数は119ポイント高の7,688ポイントでいずれも続伸しました。

2.経済指標等

10月のADP雇用者数は8.6万人増加となり、市場予想(7.0万人増加)を上回りました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち9業種が上昇、2業種が下落となりました。一般消費財・サービスが4.3%高、金融が3.5%高、不動産が3.2%高となりました。一方で、エネルギーが4.8%安、資本財・サービスが1.1%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中27銘柄が上昇しました。スリーエム[MMM]が9.6%高、マイクロソフト[MSFT]が6.7%高、シャーウィンウィリアムズ[SHW]が6.6%高となりました。また、マクドナルド[MCD]は2026年7-9月期決算を発表し、既存店売上高が市場予想を上回ったことから6.5%高となりました。一方で3銘柄が下落し、キャタピラー[CAT]が5.2%安、シェブロン[CVX]が3.7%安、エヌビディア[NVDA]が3.2%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、ウーバー・テクノロジーズ[UBER]は7-9月期決算を発表し、1株利益、売上高とも市場予想を上回ったほか、原油価格も下落したことで4.9%高となりました。ただ、燃料高で配車事業の成長が鈍り増収率が直近1年で最低となったほか、同事業の売上高も微減となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日比0.07%低い4.89%で取引を終えました。5日朝のドル円相場は158円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国の中間選挙の結果、民主党の勝利が確実となるもトランプ大統領がその結果を受け入れることを表明したことで先行き不透明感が後退し、米国の主要3指数は揃って上昇しました。ただ、今後人工知能(AI)関連投資が鈍り、現在莫大な投資が行われているものの回収が難しくなることも懸念されており、ハイテク株でも明暗が分かれました。データセンターの新設が制限される可能性も意識されており、既にある程度の計算能力を確保しているような会社の優位が強まるとの見方も浮上しています。フィラデルフィア半導体株指数は3.1%安となっており、半導体関連銘柄全体としては売り優勢となりました。
夜間の日経平均先物は660円高の63,110円で取引を終えています。米国市場の上昇の流れを受けて本日の日本市場は買いが優勢でのスタートが見込まれます。また、企業業績も堅調な決算が続いており追い風となりそうです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)