東京市場まとめ

1.概況

日経平均は318円安の62,972円と続落して取引を開始しました。先週末の10月30日に市場予想を下回る決算を発表したキオクシアホールディングス(285A)が売られ、日経平均も売りが先行しました。一方で、好決算を発表した銘柄への買いが指数を支え、前引けは195円安の63,095円となりました。

後場は上昇して始まりました。明日は祝日による取引休業日に加え、米国では中間選挙を控えていることなどを理由に様子見ムードもあり、方向感に欠ける展開となった日経平均は、208円安の63,081円で続落となりました。

TOPIXは34ポイント安の3,930ポイント、新興市場では東証グロース250指数が6ポイント安の773ポイントで共に続落となりました。

2.個別銘柄等

キオクシアホールディングスは15.8%安の11,345円をつけ、大幅続落となりました。10月30日、第3四半期の営業利益が前年同期比19倍の5兆2597億円となる見通しを発表しました。市場予想を下回ったことに加え、期待されていた自社株買いの発表もなかったことで、失望売りが出ました。

東京エレクトロン(8035)は5.2%高の10,005円をつけ、大幅反発となりました。10月30日、2027年3月期(今期)の営業利益が前期比87%増の2兆1690億円を見込むと発表しました。同社として営業利益が初めて1兆円を超える見通しとなるなど、業績成長を評価した買いが入りました。

アルプスアルパイン(6770)は一時11.6%安の1,842円をつけ、年初来安値を更新しました。10月30日、2027年3月期の中間決算は、純利益が前年同期比78%減の29億円であったと発表しました。ハンドル操作を計測する車載電動パワーステアリング用トルクセンサーの品質問題を受け、直近四半期に88億円の特別損失を計上したことが響き、市場予想を下回る決算が嫌気されました。

日本特殊陶業(5334)は6.8%高の3,687円をつけ、反発しました。10月30日、2027年3月期の当期純利益が前期比11%増の1250億円を見込むと発表しました。従来予想を200億円上回る見込みとし、株主還元の強化も併せて発表したことが好感され、買いが優勢となりました。

「元気寿司」を運営するGenki Global Dining Concepts(9828)は13.5%安の2,989円をつけ、反落となりました。10月30日に発表した2027年3月期の中間決算は純利益が前年同期比26%減の15億円となりました。オーストラリアの同業買収にかかった費用や、のれんの償却費が主因で、減益を嫌気した売りが出ました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は方向感に欠ける展開で、最終的には0.3%安で取引を終えました。明日は祝日による休業ですが、米国では中間選挙が控えており、選挙結果が注目されます。加えて、今晩の米国ではアップル[AAPL]やパランティア・テクノロジーズ[PLTR]の決算発表、経済指標では10月分のISM製造業景気指数が公表予定です。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)