東京市場まとめ
1.概況
日経平均は243円安の62,449円と続落して取引を開始しました。先週末の米国市場では原油高などを嫌気した動きから、主要3指数が揃って下落しました。それを受けて、週明けの日本市場も売りが優勢でのスタートとなりました。もっとも、一時上昇に転じるなど方向感の定まらない展開となりました。前引けは478円安の62,214円となりました。
後場は徐々に下げ渋ったものの、大引けにかけて再び弱含んだ日経平均は、最終的に503円安の62,189円で大引けとなりました。
TOPIXは7ポイント高の3,972ポイントで反発、新興市場では東証グロース250指数が8ポイント高の763ポイントで続伸となりました。
2.個別銘柄等
INPEX(1605)は4.9%高の4,049円をつけ、大幅反発となりました。先週23日、中東情勢が一段と緊迫化することへの懸念からニューヨーク原油先物が前日比3.8%高の1バレル103.27ドルまで上昇し、同社の収益拡大を見込んだ買いが入りました。
ファナック(6954)は0.9%高の5,639円をつけ、3営業日ぶりに反発しました。23日、2027年3月期(今期)の当期純利益が前期比37%増の2283億円になる見込みと発表しました。従来予想の1980億円から上方修正となったことに加え、市場予想を上回る予想が好感されました。
しまむら(8227)は2.6%高の3,414円をつけ、続伸となりました。23日、国内証券が同社の目標株価を従来の3,500円から3,600円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。アナリストは、「体制整備が進むなか、都市部での店舗網拡大が本格化すれば、中期的な利益成長見通しが高まる可能性もある」とも指摘しています。
電子部品メーカーのKOA(6999)は11.2%高の2,101円をつけ、3営業日ぶりに反発しました。23日、2027年3月期(今期)の営業利益予想を前期比2.3倍の83億円と従来予想の53億円から大幅に上方修正し、想定を上回る堅調な業績見通しを好感した買いが入りました。中国を中心に人工知能(AI)関連機器向けの売上高が伸びているとされています。
小型衛星開発のSynspective(290A)は2.3%安の1,127円をつけ、3日続落となりました。23日、国内証券が同社の投資判断を3段階で最上位の「1(アウトパフォーム)」から「2(中立)」に、目標株価も従来の1,600円から1,200円に下方修正したことで、これを材料視した売りが出ました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は方向感に欠ける展開となり、最終的には0.8%安で取引を終えました。一方でTOPIXは小幅高で3営業日ぶりに反発しました。今週は米国でマイクロソフト[MSFT]やアマゾン・ドットコム[AMZN]、国内ではキオクシアホールディングス(285A)など人工知能(AI)や半導体関連銘柄などの決算が注目材料です。加えて、日米の中銀会合が控えており、先行きの金融政策見通しなども関心を集めています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
