東京市場まとめ
1.概況
日経平均は393円安の68,648円と続落して取引を開始しました。前日の米国市場では主要な半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3.4%安となり、日本市場でも半導体銘柄に売りが出るスタートとなりました。前場は安値圏を探る展開で、9時20分には68,150円をつけ、この日の安値を更新しました。前引けは529円安の68,512円となりました。
後場は一転して、下げ幅を縮小して推移しました。下げ渋った日経平均は一時上昇に転じたものの、最終的には11円安の69,030円で取引を終えました。
TOPIXは13ポイント高の4,104ポイント、新興市場では東証グロース250指数が11ポイント高の806ポイントでともに3営業日ぶりの反発となりました。
2.個別銘柄等
ファーストリテイリング(9983)は4.0%安の71,780円をつけ、反落となりました。8日、2027年8月期(今期)の当期純利益が前期比3%増の5600億円を見込むと発表しました。市場予想を下回るガイダンスが嫌気され、売りが優勢となりました。
ローツェ(6323)はストップ高水準となる15.8%高の5,134円をつけ、3営業日ぶりとなる大幅反発となりました。8日、2027年2月期(今期)の当期純利益が前期比98%増の377億円を見込むと発表しました。従来予想の278億円から99億円の上方修正となり、大幅な増益を好感した買いが殺到しました。
東宝(9602)は0.8%高の1,554.5円をつけ、続伸となりました。同社が配給する映画「ちいかわ 人魚の島のひみつ」のロングヒットが業績に貢献するとの期待から、買いが入りました。同作品は7月24日の公開後、興行収入を伸ばし続けており、足元では170億円を超えて日本の歴代興行収入ランキングで14位に付けていると報じられています。
ニデック(6594)は6.1%安の2,010円をつけ、大幅続落となりました。8日、外資系証券が同社の投資判断を3段階で最上位の「バイ(買い)」から真ん中の「ニュートラル(中立)」に、目標株価を従来の2,800円から2,400円に引き下げ、これを材料視した売りが出ました。アナリストは、「従来の改善に対する期待よりも不透明感が上回る」などと指摘しています。
ウェザーニューズ(4825)は2.4%安の1,901円をつけ、3日続落となりました。8日、2027年5月期の第1四半期決算は広告費や通信費などがかさんだ影響で、純利益が前年同期比12%減の5億9200万円であったと発表しました。最終減益を嫌気した売りが優勢となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は前場に大きく下落したものの、後場は下げ渋り、最終的には11円安の69,030円で取引を終えました。AI・半導体関連銘柄に押し目買いが入ったことが相場の支えとなりました。来週に向けて、国内では本日引け後の安川電機(6506)、米国では今晩のデルタ航空[DAL]の決算発表などが注目されるほか、経済指標ではミシガン大学消費者信頼感指数が公表予定です。また、来週決算発表を迎える主要米銀の企業業績に注目が集まります。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
