2週間の海外出張を終え、今朝帰国しました。今回は5ヶ国をまわる出張で、移動も多く、時差もあり、体調を崩さないか少し心配していましたが、幸い大きなトラブルもなく乗り切ることができました。ミーティングをしては飛行機や鉄道に乗るのですが、2週間分の荷物をキャリーオンだけで持ち歩いていたため、移動そのものがなかなかの重労働でした。レッドアイフライトも4回ありましたが、どこでも眠れるという特技が存分に力を発揮し、睡眠不足にもならずに済みました。

一方で、最終日に右手の人差し指をドアに挟んでしまい、第一関節から先が内出血で紫になっている上、少し腫れていて、キーボードを打つたびに地味な痛みを感じています。結局、今回の出張で一番ダメージを受けたのは胃腸ではなく指でした。

今回初めてドイツを訪問したのですが、少し気になったことがありました。訪問先では、受付を済ませると担当者がロビーまで迎えに来てくれ、会議室まで案内してくれます。訪問した複数の会社で同じスタイルでした。ドイツではそれが一般的なのでしょうか。正直なところ、「少し非効率では?」と思いました。担当者も予定の前後に時間を確保する必要がありますし、来訪者も待ち時間が発生します。これはホスピタリティなのかセキュリティなのか。あるいは、「自分で出向いて挨拶し、移動中に雑談を交わすこと」こそが、信頼関係を築く最短ルートということなのでしょうか。何をもって合理的と言うのかは、国や文化によって少しずつ違いますね。

2週間も英語だけの環境にいると、最後の方は内職をしていても自然と周囲の英語が耳に入ってくるようになります。しかし、だからといって流暢に話せるわけではありません。自分が伝えたいことの半分くらいしか伝えられていない感覚があります。それでも、1年前よりは確実に良くなりましたし、3年前と比べると大きく前進したように思います。

その理由を考えると、語彙力やリスニング力の向上以上に、「英語を使うことへの心理的ハードル」が下がったことが大きい気がします。聞き取れなかったら聞き返す。伝わらなかったら別の言い方を試してみる。完璧ではなくても何とかなることを、少しずつ経験から学んできました。 

若い頃は留学したいと思っていましたし、海外勤務にも憧れていました。もちろんそうした経験には大きな価値があると思います。一方で、自分が興味を持ったことに対して主体的に飛び込み続ければ、想像している以上の距離を進めることもできるのかもしれません。今回の出張でも、そのことを改めて感じました。初めてお会いする方も多かったのですが、知りたいことを質問し、会いたい人に会い、理解を深めようとした2週間でした。

振り返ってみると、人を前に進ませるのはハードスキルそのものではなく、その先にある対象への興味なのだと思います。知りたい、会いたい、やってみたい。その気持ちこそが、自分のフロンティアを広げる原動力なのかもしれません。