6月2日、「ルビの日」。今年から新たに記念日として登録されたこの日に、「ルビフル大賞2025」が発表されました。漢字にふりがな(ルビ)をつけ、すべての人に「読める体験」を届けることを目的としたこの賞は、社会の中にある「読めない壁」をやさしく取り払おうとする取り組みです。

今年は9冊が「ルビフル大賞」を受賞し、そのうち2冊がグランプリに選ばれました。グランプリ作品には、三笘薫選手が自身のプレーを図解で解説した『サッカー ドリブル解剖図鑑』、そして発達障害について精神科医がやさしく伝える『Newton別冊 精神科医が語る発達障害のすべて』が選ばれています。

審査には、東京大学の藤井総長、評論家の宮崎哲弥さん、そしてメディアとテクノロジーの第一人者である伊藤穣一さんが加わり、授賞式にも臨席されました。それぞれの視点から、ルビの意義や「読み手に寄り添う表現」の大切さについて、心のこもったコメントをいただきました。

ルビは、単なる補助的な機能ではありません。「あなたにもこの本を読んでほしい」という思いやり、或いは意志の印です。読めることは、知ることの入り口であり、それは自信や自由に繋がっていきます。

ルビフル大賞は、「知」の民主化のための静かな革命です。この賞をきっかけに、もっと多くの言葉が、もっと多くの人に届く社会になっていくことを願っています。

詳細はこちら⇒ルビ(ふりがな)があるからこそ届いた一冊を称える「第1回ルビフル大賞」受賞作品を発表!※一般財団法人 ルビ財団のウェブサイトに移動します。