運用開始以来11ヶ月の累計パフォーマンスは17%のプラス
5月の戦略ポートフォリオはベンチマークを1%弱アウトパフォームした。ベンチマークを上回るのは4ヶ月連続で、運用開始以来11ヶ月の累計パフォーマンスは17%のプラス。同期間2%弱のプラス・リターンのベンチマークとの差は15%のアウトパフォーマンスに達した。

5月の日本株相場は、日経平均株価が月間で1919円(5%)高となるなど堅調だった。日経平均の上げ幅は2024年2月(2879円)以来の大きさだった。このような上昇相場でもしっかりとベンチマークをアウトパフォームできた。従前から当ポートフォリオのダウンサイドへの抵抗力の強さが目立っていたが、今回はアップサイドへの追随にも優れていることが示された。
パフォーマンスのグラフから分かる通り、当ポートフォリオは、下げ相場では下がらず、上昇相場ではマーケット並み、もしくはそれ以上に上昇する。その結果が1年弱運用して15%のアウトパフォーマンスという成果に表れている。

5月の銘柄別リターンの上位・下位は表2の通り。

6月の戦略ポートフォリオを公開
5月のトップパフォーマーだったNTTデータ(9613)はNTT(9432)による完全子会社化が発表されたため、お役御免で削除となる。5月のリターンが9位と好調なサンリオ(8136)だが、最近、評価がかなり高まっているため、一時的にポートフォリオから外れてもらう。好業績で急伸する場面があった五洋建設(1893)も同様である。その他、八十二銀行(8359)は北洋銀行(8524)に入れ替える。本来は長期保有のコア銘柄である信越化学工業(4063)も今月は一時的にSUMCO(3436)で代替する。今月のひとつの切り口は6/12月決算の高配当という点だ。AGC(5201)、ヤマハ発動機(7272)などである。しかし、従来からの人的資本ファクターによる銘柄選択も継続している。複数のファクター分散/ローテーションでアルファを狙うスタイルは、いわずもがなだが、不変である。
