ウォーレン・バフェット氏がバークシャー・ハサウェイのCEOを引退するとのこと。バフェット氏は御年94歳です。年齢による衰えを認識し、後継者となるアベル氏の方が一日当たりの経営処理能力に長け、そのアベル氏にCEO職を譲らないのは不公平だと考えたとのことです。

94歳にして、そのような認識を持てる、そしてきちんとその認識に基づいた行動が取れることには驚きで、賢人と称される所以です。もちろん、一年前、三年前でもそうだったのではないか?という架空の意地悪な議論も出来なくはないのですが、それでも尚、この年齢までそのような思考回路を維持し、また公の場でも今回のように人々を唸らせられる言動を取れることは、驚異以外の何物でもありません。

どうしてそんなことが出来たのだろう?持って生まれた特別に強靱な体と精神があるのだとは思いますが、それ以上に、それを維持するための仕掛けや工夫がきっとある筈です。何なのだろう?

体であれ精神であれ、何かズレが起き始めたときに早く正確にそのフィードバックを得る仕掛けや工夫でしょうか?しかしどんな仕掛けがあっても、それに耳を傾けなければ意味がありません。仕掛けが何であれ、虚心坦懐に、それに耳を傾ける謙虚さこそが、最も大切なのかもしれません。

本当のところは分かりません。ただ、オープンマインドであることだけは、強く意識していきたいと思います。