【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 32,812.50  △416.33 (8/3)
NASDAQ: 12,668.16  △319.40 (8/3)

1.概況

米国市場は非製造業の景況感改善を好感した買いで3日ぶりに大幅反発となりました。ダウ平均は118ドル高でスタートすると一日を通して上げ幅を広げる展開となり取引終盤に516ドル高まで上昇しました。その後引けにかけてやや上げ幅を縮めたダウ平均ですが結局416ドル高の32,812ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も319ポイント高の12,668ポイントとなっています。

2.経済指標等

7月の米ISM非製造業景況感指数は56.7と前月から上昇し低下を見込んでいた市場予想を上回りました。6月の米製造業受注も前月比2.0%増となり市場予想を上回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち10業種が上げ、なかでも情報技術と一般消費財・サービス、コミュニケーション・サービスが2%を超える上昇となり、金融も1%以上上げました。一方でエネルギーが3%近く下げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25銘柄が上げました。そのなかでもウォルト・ディズニー(DIS)が4%余り上昇したほか、アップル(AAPL)も4%近く上げました。セールスフォース(CRM)も3%を上回る上昇となり、マイクロソフト(MSFT)とアメリカン・エキスプレス(AXP)、ナイキ(NKE)、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)、ボーイング(BA)も2%以上上げています。一方で原油価格の下落を受けてシェブロン(CVX)が2%を超える下げとなり、ウォルマート(WMT)も1%以上下落しています。

ダウ平均構成銘柄以外では、主力ハイテク株の上昇が目立ちフェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ(META)が5%以上上げ、アマゾン・ドット・コム(AMZN)も4%近く上昇しました。グーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)と動画配信のネットフリックス(NFLX)、電気自動車のテスラ(TSLA)も2%以上上げています。また、スターバックス(SBUX)も決算が市場予想を上回ったことで4%以上上げ、バイオ製薬のモデルナ(MRNA)も決算で売上高が市場予想に反して増加したことで16%近く上げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.05%低い2.70%となりました。ドル円は133円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の28,000円を回復することができるかがポイントとなりそうです。また、本日は取引時間中の13時25分にトヨタ(7203)が決算を発表する予定で注目されます。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)