東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は続落となりました。112円安の28,794円で寄り付いた日経平均は取引開始から20分弱で327円安の28,579円まで下落しましたが、朝方の売り一巡後に下げ幅を縮めると10時40分に2円安の28,904円まで持ち直しました。しかし、戻し切れず20円安の28,886円で前場を終えた日経平均は83円安の28,823円で後場をスタートさせると13時に114円安の28,792円まで下げ幅を広げました。その後14時50分前に19円安の28,886円まで持ち直した日経平均ですが、引けにかけて下げ幅を広げると結局115円安の28,791円と後場の安値で取引を終えています。こうしたなか新興市場はまちまちで東証マザーズ指数が下落となった一方で、日経ジャスダック平均は上昇となっています。

2.個別銘柄等

第3四半期決算を発表したラーメン店チェーンのハイデイ日高(7611)が3.6%高となりました。食材購入単価等の上昇などもあり通期の営業損益の見通しを28億円の赤字から31億円の赤字に下方修正しましたが、時短営業協力金等57億円を営業外収益として計上する見込みとなったことなどから通期の経常利益の見通しを13億円から27億円に上方修正したことで買いが優勢となりました。大幸薬品(4574)も7.0%高となりました。国内での新型コロナウイルスの感染者数が昨日に2ヶ月半ぶりに500人を超え、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への警戒感も強まるなかで空間除菌剤の「クレベリン」を手掛ける大幸薬品が改めて注目されました。

また、ジャスダック市場ではリチウムイオン電池に使う正極材を手掛ける田中化学研究所(4080)が14.8%高となり年初来高値を更新しました。リチウムイオン電池の部材の技術支援で提携しているスウェーデンの企業がリチウムイオン電池の生産を始めたと発表したことで収益拡大を期待した買いを集めました。

一方で国内での新型コロナウイルスの感染者数が昨日に2ヶ月半ぶりに500人を超えるなか旅行関連株が安く、エイチ・アイ・エス(9603)が3.0%安、オープンドア(3926)が4.8%安、エアトリ(6191)も5.4%安となりました。さらに国内大手証券が目標株価を引き下げたことで雪印メグミルク(2270)も3.3%安となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は115円安となりました。明日からの年末年始の休場前に持ち高調整などの売りが出て下落となりました。一時320円以上も下げながら朝方の売り一巡後に持ち直し昨日の終値に迫る場面もあっただけに今年最後の取引である大納会を上昇で終えることができなかったことはやや残念だといえます。しかし、2021年の日経平均の年間パフォーマンスは4.9%の上昇となり3年連続のプラスとなりました。来年は寅年で国際的な危機が起こった年も多く1949年以降の十二支別の日経平均の年間パフォーマンスをみると1勝5敗と勝率は高くありません。とはいえ欧米などに比べ随分と出遅れていることから4年連続でのプラスも期待できそうで、こうしたなかで3年連続でマイナスとなっている大発会で幸先の良いスタートを切れるかがまずは注目されます。

今年も当欄をご愛読いただき誠にありがとうございました。2022年もどうぞよろしくお願いいたします

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)