【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 34,021.45  △433.79 (5/13)
NASDAQ: 13,124.99  △93.31 (5/13)

1.概況

米国市場は長期金利の上昇一服を受けて幅広い銘柄に買い戻しが入り4日ぶりに反発しました。37ドル高でスタートしたダウ平均は大きく上げ幅を広げ昼前に550ドル高余りまで上昇した後一旦伸び悩み250ドル高程度まで弱含みましたが、再び上げ幅を広げると取引終盤には594ドル高まで上昇しました。その後引けにかけて上げ幅を縮めたダウ平均ですが結局433ドル高の34,021ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も93ポイント高の13,124ポイントとなっています。

2.経済指標等

先週一週間の米新規失業保険申請件数は前週比3万4000件減の47万3000件となり市場予想を上回る改善となりました。また、4月の米卸売物価指数(PPI)は前年同月比6.2%上昇し比較可能な2010年11月以降で最大の伸びとなり市場予想を上回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち10業種が上げました。そのなかでも資本財・サービスと金融が2%近く上昇したほか、公益事業と素材、生活必需品、情報技術、不動産も1%以上上げています。一方でエネルギーが1%を超える下落となっています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄はシェブロン(CVX)を除く29銘柄が上げました。そのなかでもホーム・デポ(HD)とトラベラーズ(TRV)、JPモルガン・チェース(JPM)、スリーエム(MMM)、ハネウェル・インターナショナル(HON)、ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)、IBM(IBM)が2%を超える上昇となっています。ダウ平均構成銘柄以外では、アウトドア用品メーカーのイエティ・ホールディングス(YETI)が1-3月期決算が市場予想を上回る増収増益となったうえ、通期の見通しを引き上げたことから5%を超える上昇となりました。一方でアリババ集団(BABA)が1-3月期の最終損益が赤字に転落したことで6%以上下げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.03%低い1.66%となりました。ドル円は109円40銭台で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)