民泊やモノの貸し借りなどのシェアリングエコノミーも、今後GDPの計算に算入していくとのこと。今さら感もありますが、これはとても重要なことです。新しい技術やアイデアの中で、経済活動のあり方も変わってきているので、当然経済活動の大きさの指標であるGDPの計算方法も、環境変化に合わせて変化していくべきです。
しかし私が思うのは、GDP-国内総生産というモノサシが、果たして現代に於ける経済規模の測り方として適当なのか?ということです。GDP自体は、単なるひとつの数字ですが、その動向によって、少なからず金融政策や為替市場、その他市場に影響を与えるので、やはり適切な数字であるべきです。企業も人もグローバルに活動し、サイバー空間の中にも大きな経済がある中で、GDPの概念は陳腐化していないでしょうか?
日本に限らず世界中で使われるGDP。もうそろそろ止めませんか?といっても、ではどうしたらいいのか、スッキリとした代案がないのが実情ですが、もっと議論はされるべきだと思います。シェアリングエコノミーのGDP算入は、案外小さなニュースでしたが、そのこと自体が、GDPの意味の沈下を表していると思います。
さて、今週も一週間終わりました。まだ書いてませんが、今週は我が国の安全保障を取り巻く状況などで大きな変化がありました。来週はそのことについても、考察をしてみたいと思います。良い週末をお迎え下さい。