日本株は今週は上がるだろう。少なくとも週明けの月曜日は高い。これだけ買い材料があって上がらなければ、相当おかしい相場である。

買い材料①米国株高
先週金曜日の米国株式市場でダウ平均は続伸。200ドル超の上昇となった。ムニューシン米財務長官は、「米通商代表部(USTR)と私は北京での貿易交渉を建設的に終えた」とツイッターに投稿、ワシントンで継続する協議にも楽観的な見方を示した。今週の相場も米中貿易交渉の前進期待が支えになるだろう。

買い材料②中国景気改善
中国国家統計局が31日発表した3月の製造業の購買担当者景気指数(PMI)は前月より1.3ポイント上昇して50.5だった。好不況の分かれ目となる50を昨年10月以来5カ月ぶりに上回った。4月1日には、3月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される。3カ月続いて50を下回ってきたが、50への回復が予想されている。国家版・財新版そろってPMIが50越えの改善となれば市場のセンチメントも相当明るくなるだろう。

買い材料③新元号発表
今回のように事前に発表タイミングがわかっているケースは誰も経験していない。前向きな昂揚感が高まるのは景気やマーケットにとってもポジティブであろう。ちなみに「平成」発表の翌営業日の日経平均は上昇した。

日銀短観はDIの悪化が予想されているが、逆に言えば悪化は「織り込み済み」。問題はコンセンサス通りかそれ以上の悪化かである。調査期間中の3月には、中国の統計など改善してきているものもある。意外に悪化の度合いは軽微にとどまる可能性もある。可能性は高くないが、短観の悪化が限定的だった場合、やはり買い要因となるだろう。

名実ともに新年度入りとなる今週、予想レンジは2万1300-2万1800円とする。