※表の見方について広木が動画(約12分)で解説しています。
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ポートフォリオ表示方法の変更について
これまでは各通貨の「ポジション」を表示していましたが、今後は「米ドルに対するウェイト」の表示に改めます。これにより生じる変更は、ベースカレンシーとタームカレンシーの区別が不要になるということです。ユーロであれば 「EURUSD」という表示からもわかる通り、ユーロがベースカレンシーで、この「ポジション」がプラスであれば「ユーロ買い・米ドル売り」を意味しております。反対に、カナダドル「USDCAD」は米ドルがベースカレンシーになっているので、「ポジション」がプラスであれば「米ドル買い・カナダドル売り」の意味です。これが非常にわかりにくいとの一部ご指摘も頂戴し、今後はすべて「米ドルに対するウェイト」の表示に改めます。すべての通貨のウェイトをアゲンスト米ドルで表示していますので、各通貨のプラス・マイナスの符号がそのまま各通貨のロング・ショートに一致します。各通貨のウェイトを合計し、マイナス1をかけたものがドルのネット・ウェイトになります。なお小数点2桁以下の四捨五入によって、各通貨の合計とドルのネット・ウェイトが完全に一致しない場合があります。
PORTFOLIO OVERVIEW(27 June 2017)
今週のFX1は、米ドルのネット・ロングを維持するものの若干ウェイトが縮小する。米国の成長要因が相対的に悪化したことによる。
今週のロング通貨は先週と変わらず、日本円、ユーロと北欧通貨である。円の成長要因はさらに高まり、ユーロを抜いた。この結果、円のウェイトは先週から上昇し、ユーロのウェイトが低下することとなった。成長要因ではスウェーデンが高い。スウェーデン・クローナのウェイトはユーロ以上である。
今週のショート通貨も引き続き、スイスフラン、英ポンド、カナダドル、豪ドル、ニュージーランド・ドルであるが、成長要因の悪化を背景に豪ドルとスイスフランのショート幅がさらに拡大している。一方、英ポンドは成長要因の改善に従って、ショートをカバーし、ほぼニュートラル・ウェイトの推奨となっている。
DeepMacro
DeepMacro社は、ビッグデータ技術を利用して、自動的かつリアルタイムにグローバルなマクロ経済を観察・分析し、これを基にマーケットの分析を行う米国のリサーチ会社です。詳しくは、こちらをご覧ください。
DeepMacro FX-1 Strategy 通貨モデルの説明
概要
DeepMacro FX-1 Strategy 通貨モデルは、DeepMacro 社のグローバル・マクロ・システムに基づき、G10通貨についてシステマティックなポートフォリオ戦略を提供するものです。通貨の変動を説明する様々な要因を捉え、DeepMacro 社のリサーチ・システムの膨大なデータを、流動性が高く割安なポートフォリオに変換します。
キーファクター:
成長要因:
強い景気サイクルにある通貨を買い、弱い景気サイクルにある通貨を売ります。この判断は別のモデル体系であるDeepMacro 社の「Growth Factor」に基づきます。「Growth Factor」は主要国のビッグデータを含む経済成長に関するリアルタイム・インディケーターです。
キャリー:
高いキャリーの通貨を買い、低いキャリーの通貨を売ります。しかし、高キャリーは高リスクでもあります。したがって、リスクに見合うだけのキャリーが得られる場合のみ、このファクターによる投資判断を行います。
バリュエーション:
割安な通貨を買い、割高な通貨を売ります。経済理論では、高い生産性の伸び、高い輸出価格、大きな経常黒字の通貨は高くなることが示されています。このモデルのバリュエーション・ファクターはこれらの要因にもとづき割高・割安の判断をおこないます。
グローバル・リスク:
投資家のリスク回避姿勢が強まった時には、いわゆる「セイフ・ヘイブン(安全な寄港地)」通貨を買います。DeepMacro社では金融市場の価格に基づいて市場のリスク選好度を見積もっており、「グローバル・リスク・インディケーター(GRI)」を算出しています。GRIが点灯した場合、モデルは日本円、スイスフラン、米ドルなどへの買いを指示します。
ポジション調整:
モデルは対米ドルで9通貨のポジションを表示します。モデルは各通貨への集中度制限などリスク管理のルールを適用し、最適化を行った結果としてポートフォリオを構築します。
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