NYダウ: 22557.60 △152.51 (10/2)
NASDAQ: 6516.72 △20.76 (10/2)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は良好な経済指標を好感して上昇し、主要3指数が揃って史上最高値を更新しました。小幅に上昇して始まったダウ平均は一日を通して上げ幅を広げると152ドル高の22,557ドルとほぼ高値引けとなり、20日に付けた史上最高値を更新して取引を終えています。また、S&P500株価指数も9ポイント高の2,529ポイントと5日続伸となり3日連続で史上最高値を付けています。さらにハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も20ポイント高の6,516ポイントとこちらも5日続伸となり前日に続いて史上最高値を更新しました。
2.経済指標等
9月の米ISM製造業景況感指数は60.8と前月から2.0ポイント上昇し、2004年5月以来13年4カ月ぶりの高水準となり市場予想も上回りました。また、8月の建設支出も前月比0.5%増となり市場予想を上回っています。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち素材やヘルスケア、金融などの7業種が上げ、素材が1%を超える上昇となったほか、ヘルスケアも1%近く上げています。一方で不動産や生活必需品などの4業種が下げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25銘柄が上げました。そのなかでもインテル(INTC)が2%を超える上昇となったほか、ダウデュポン(DWDP)やゼネラル・エレクトリック(GE)なども1%を上回る上昇となっています。また、CATVサービスを手掛けるアルティスUSA(ATUS)に自社のTVチャンネルの提供を続けることで合意したと発表したウォルト・ディズニー(DIS)も1%超の上昇となっています。一方でコカ・コーラ(KO)やエクソンモービル(XOM)などが下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、自動運転車事業の成長が収益や株価を大きく押し上げるとのリポートを受けてゼネラル・モーターズ(GM)が大幅高となりました。百貨店のノードストローム(JWN)は株式の非上場化に向けたMBOの交渉が難航していると伝わり大幅安となっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.01%高い2.34%となりました。ドル円は112円台後半で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は昨日に続いて年初来高値更新となりそうで、節目の20,500円を試すような展開となるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)