【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 51,523.06 ▼1,833.06 (11/5)
NASDAQ: 24,315.00 ▼1,421.52 (11/5)
1.概況
米国市場は主要3指数揃って下落しました。中間選挙での民主党の勝利を受けて人工知能(AI)業界への規制強化が懸念され、ハイテク株が売られて相場全体に売りが波及しました。
ダウ平均は322ドル高の53,679ドルでこの日の取引を開始しました。寄付き直後の日本時間23時30分に354ドル高の53,710ドルでこの日の高値をつけました。その後、すぐに下落に転じ、下落幅は拡大を続ける展開となりました。引け直前の5時59分に1,869ドル安の51,486ドルでこの日の安値をつけ、最終的にほぼ同水準の1,833ドル安の51,523ドルでこの日の取引を終え、反落となりました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は1,421ポイント安の24,315ポイント、S&P500株価指数は334ポイント安の7,353ポイントでいずれも反落となりました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種が下落となりました。情報技術が7.3%安、資本財・サービスが4.1%安、一般消費財・サービスが3.7%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は全30銘柄が下落しました。エヌビディア[NVDA]が9.3%安、シスコシステムズ[CSCO]が7.6%安、キャタピラー[CAT]が6.4%安となりました。また、アップル[AAPL]は70億ドルの調達を目指し、約1年ぶりに投資適格債市場で起債に乗り出すことが報じられ、1.5%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、半導体大手のクアルコム[QCOM]は決算を発表し、利益見通しが市場予想に届かず、売上高は市場予想に届いていたものの相場全体の強い売り圧力もあり9.5%安となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.06%安の4.83%で取引を終えています。6日朝のドル円相場は157円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
中間選挙で民主党が勝利したことを受けてAI関連への規制が強まることが懸念され、ハイテク株を中心に市場全体に売りが波及し米国市場は主要3指数が揃って下落しました。特にデータセンター建設規制が強まり、建設計画が鈍化することが懸念されています。ナスダックは急落し、半年ぶりの安値水準となりました。S&P500は全業種で下落したほか、構成銘柄の8割以上の銘柄が下落しました。また、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は12.2%安と大幅安になったほか、VIXは28程度まで上昇しており半年ぶりの高水準まで上昇しています。
夜間の日経平均先物は3,520円安の57,400円で取引を終えています。米国市場の全面安の流れから日本市場も売り優勢でのスタートが見込まれます。
個別株では、日本製鉄(5401)が決算を発表し2027年3月期の連結純利益の見通しを前期比26倍の4400億円としました。従来予想から1500億円の上方修正となり、事前の市場予想を上回りました。買収したUSスチールがけん引しました。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
