東京市場まとめ

1.概況

日経平均は164円高の67,942円と反発して取引を開始しました。前日には大きく売られた反動もあり、主力の半導体銘柄が買い戻されました。小幅高で推移した日経平均は、前引け間際に上げ幅を拡大し、415円高の68,193円で午前の取引を終えました。

後場は上げ幅を拡大して始まったものの、14時ごろに発表された半導体製造装置のASMLホールディング[ASML]の決算をきっかけに利益確定の動きもあり、後半は伸び悩みました。ASMLホールディングの決算は、3四半期連続で通期の売上見通しを上方修正する内容であったものの、大引けにかけて下落に転じた日経平均は最終的に33円安の67,744円で5日続落となりました。

TOPIXは13ポイント安の4,096ポイントで反落、新興市場では東証グロース250指数が15ポイント安の781ポイントで続落となりました。

2.個別銘柄等

太陽誘電(6976)は3.6%高の10,970円をつけ、反発しました。日本経済新聞が「村田製作所(6981)が積層セラミックコンデンサー(MLCC)の生産工場を拡張する」と報じ、MLCCに強みを持つ同社にとって、需要拡大を受けた収益貢献期待が買い材料となりました。

イオン(8267)は一時8.3%安の1,101円をつけ、年初来安値を更新しました。13日、2027年2月期の中間決算は、営業利益が前年同期比11%増の1307億円であったと発表しました。半期では過去最高であったものの、主力の総合スーパー(GMS)事業は食品や衣料品の苦戦で営業赤字幅が拡大し、市場予想を下回ったことが嫌気されました。

J. フロント リテイリング(3086)は4.8%安の2,635.5円をつけ、7営業日ぶりに反落しました。13日、2027年2月期(今期)の営業利益が前期比6%減の460億円を見込むと発表しました。大丸下関店の営業終了に伴う費用の発生を理由に、従来予想の470億円から、業績予想を下方修正したことが材料視されました。

大手パッケージング・メーカーのレンゴー(3941)は3.2%高の1,566.5円をつけ、3日続伸となりました。13日、2027年1月より段ボール製品などを値上げすると発表しました。不安定な中東情勢が長期化し、インフレによるコスト上昇分を価格に転嫁する方針を示したことで、業績改善期待から買いが入りました。

モバイルゲームを中心としたゲーム開発のワンダープラネット(4199)は6.5%安の744円をつけ、大幅反落となりました。13日、2026年8月期(前期)の通期決算では税引き損失が3億2900万円であったと発表しました。前の期(1億3100万円の赤字)から赤字幅が拡大したことが売り材料となりました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は後場に急速に上げ幅を縮小し、最終的には33円安で取引を終えました。ASMLホールディングの決算を契機に半導体銘柄が売られる展開となりました。

明日に向けて、内外の決算発表が株価材料に挙げられます。国内では本日引け後に良品計画(7453)、サイゼリヤ(7581)が発表されており、今晩の米国ではブラックロック[BLK]、バンク・オブ・アメリカ[BAC]、モルガン・スタンレー[MS]などの決算発表が予定されています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)