いつの頃からか日傘なしでは外を歩けなくなった日本の夏。体裁を気にしていたら熱中症になってしまいますね、いよいよ日傘デビューしたという男性も増えました。私は軽くて小さな折り畳みの日傘を年中携帯していますが、夏は急な雨、雷雨も多く雨傘としても重宝します。今日などは、スタジオに行く際は日傘、予報にもなかった突然の雨で帰りは雨傘として使いましたが、天気の急変も昨今の夏の特徴です。先週の木曜でしたか、東京でも大粒の雹が落ちてきて、家のベランダや窓に何かがたたきつけられる尋常ではない音がして本当に驚きました。ちょうどライブ配信の仕事中でモニターの前を離れられず、一体外で何が起きているのかわからず気をもんだのですが、この暑いのに氷の塊が降ってくるなんてこともあるのですね。
小学校に上がるか上がらないかという幼き頃、雨に追いかけられたことがあります。母と近所のスーパーに自転車で出かけた時のこと。私もようやく補助輪がとれて2輪で自転車が漕げるようになったばかりでしたが、帰りに後方からゴォォという不穏な爆音が近づいてくるのに気が付いて、後ろを振り返るとバケツをひっくり返したような勢いで降り注ぐ雨が道路を真っ黒に染めながら接近してくるではありませんか。あまりの光景にうわぁぁーんと叫びながらフル回転で自転車を漕いで逃げようとしたのですが、あっという間に追いつかれて母と私はずぶ濡れに。天然シャワーを浴びせられ帰路自転車を漕ぎながら大泣きしたのですが、母は隣で大声で笑っていたことを思い出します。ただ雨に降られただけのことですものね。小さな私は初めて雨の境目というのをはっきりと目にし、その境目が猛スピードで爆音と供に自分に迫ってくる恐怖に耐えられなかったのです。
今思えば、黒黒と雨に濡れて迫ってくる道路の光景は恐ろしかったのですが、幾重にも連なって黒い線状の雨が地面にたたきつけられて跳ね返る様は歌川広重の浮世絵のようでもありました。今でも激しい雨が降るとその日の光景が蘇ります。夏本番、直射日光を避け熱中症対策も大事ですがゲリラ豪雨にも用心、ですね。
