【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 33,220.80  △345.09 (12/29)
NASDAQ: 10,478.09  △264.80 (12/29)

1.概況

米国市場は長期金利の低下を受けてハイテク株や消費関連株などに買い戻しが入り反発となりました。145ドル高でスタートしたダウ平均は上げ幅を大きく広げ昼前に410ドル高余りまで上昇した後一旦伸び悩みました。しかし、大きく押すことなく堅調に推移すると取引終盤に417ドル高まで再び上げ幅を広げ高値を付けました。その後引けにかけてやや上げ幅を縮めたダウ平均ですが結局345ドル高の33,220ドルで取引を終え反発となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も264ポイント高の10,478ポイントとなり3日ぶりに反発となりました。

2.経済指標等

先週一週間の米新規失業保険申請件数は前週比9000件増の22万5000件となり市場予想と一致しました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでもコミュニケーション・サービスと情報技術、一般消費財・サービス、不動産が2%を超える上昇となったほか、金融と資本財・サービス、素材、ヘルスケアも1%以上上げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄はウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)とメルク(MRK)を除く28銘柄が上げました。そのなかでもウォルト・ディズニー(DIS)とセールスフォース(CRM)が3%を超える上昇となったほか、アップル(AAPL)とマイクロソフト(MSFT)、インテル(INTC)、アメリカン・エキスプレス(AXP)、ナイキ(NKE)も2%以上上げています。

ダウ平均構成銘柄以外では主力ハイテク株の上昇が目立ち、投資判断と目標株価の引き上げを受けてテスラ(TSLA)とネットフリックス(NFLX)が買われ、テスラが8%余り上昇し、ネットフリックスも5%以上上げました。フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ(META)も4%高となり、グーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)とアマゾン・ドット・コム(AMZN)も3%近く上げています。

また、半導体株も高く、エヌビディア(NVDA)とウエスタンデジタル(WDC)が4%以上上昇し、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)とマイクロン・テクノロジー(MU)も3%以上上げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.06%低い3.82%となりました。ドル円は133円近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

大納会で今年最後の取引となる本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなかで日経平均が5日移動平均線(昨日時点で26,304円)を超えて上値を伸ばせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)