【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 33,706.74  ▼292.30 (8/19)
NASDAQ: 12,705.22  ▼260.13 (8/19)

1.概況

先週末の米国市場は長期金利の上昇を受けてハイテク株を中心に売りが出て反落となりました。94ドル安でスタートしたダウ平均は昼前に320ドル安近くまで下落した後下げ渋ると昼過ぎに170ドル安近くまで戻しましたが、再び下げ幅を広げると取引終盤には371ドル安まで下落しました。その後引けにかけてやや持ち直したダウ平均ですが結局292ドル安の33,706ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も260ポイント安の12,705ポイントとなっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が下げ、一般消費財・サービスと金融が2%以上下落し、コミュニケーション・サービスと情報技術、素材も2%近く下げています。一方でヘルスケアとエネルギーの2業種が上げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中24銘柄が下げました。そのなかでもボーイング(BA)が3%以上下げ下落率トップとなったほか、JPモルガン・チェース(JPM)とナイキ(NKE)、インテル(INTC)、セールスフォース(CRM)、ウォルト・ディズニー(DIS)も2%を超える下落となっています。一方でジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)が1%以上上げ上昇率トップとなっています。ダウ平均構成銘柄以外では、主力ハイテク株の下げが目立ちフェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ(META)が4%近く下げ、グーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)とアマゾン・ドット・コム(AMZN)、テスラ(TSLA)も2%以上下落しています。

また、半導体株も安くエヌビディア(NVDA)が5%近く下げ、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)も4%以上下げました。マイクロン・テクノロジー(MU)も4%近く下落し、クアルコム(QCOM)とウエスタンデジタル(WDC)も2%以上下げています。

5.為替・金利等

先週末の長期金利は欧州金利の上昇が波及し0.09%高い2.97%となりました。こうしたなかドル円は円安に振れ136円台後半で推移しています。一時は137円台前半まで円安が進む場面もありました。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株安を受けて下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の売り一巡後に下げ渋るような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)