【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 31,384.55  △346.87 (7/7)
NASDAQ: 11,621.35  △259.49 (7/7)

1.概況

米国市場は景気敏感株やハイテク株に引き続き買いが入り大幅続伸となりました。152ドル高でスタートしたダウ平均は昼過ぎに310ドル高程度まで上昇した後一旦伸び悩みましたが、大きく押すことなく堅調に推移すると取引終盤に一段高となり384ドル高まで上昇し結局346ドル高の31,384ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も259ポイント高の11,621ポイントとなり4日続伸となっています。

2.経済指標等

先週一週間の米新規失業保険申請件数は前週比4000件増の23万5000件となり改善を見込んでいた市場予想に反して悪化しました。また、5月の米貿易収支の赤字額は前月比1.3%減の855億ドルとなっています。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち公益事業を除く10業種が上げました。そのなかでもエネルギーが3%を超える上昇となったほか、一般消費財・サービスと情報技術も2%以上上げました。また、コミュニケーション・サービスも2%近く上昇しています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中24銘柄が上げました。そのなかでもキャタピラー(CAT)が4%を超える上昇となったほか、ナイキ(NKE)とインテル(INTC)も3%以上上げました、また、ボーイング(BA)とJPモルガン・チェース(JPM)、アップル(AAPL)、セールスフォース(CRM)、ダウ(DOW)、アメリカン・エキスプレス(AXP)も2%以上上昇しています。

ダウ平均構成銘柄以外では、半導体メモリーを手掛ける韓国のサムスン電子の好決算を受けて半導体株の上昇が目立ちアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)とクアルコム(QCOM)が5%以上上げ、エヌビディア(NVDA)も5%近く上昇しています。主力ハイテク株も堅調で電気自動車のテスラ(TSLA)が5%以上上げ、グーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)も3%を超える上昇となっています。

5.為替・金利等

長期金利は0.06%高い2.99%となりました。ドル円は136円近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。今晩に米雇用統計の発表を控え様子見となりやすいなかで日経平均が節目の26,500円を超えてどこまで上値を伸ばせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)