原油の値上がりにより電力料金が全国一斉に引き上げられ、物価も上昇

10月に入り、街角には落ち葉が舞い、影が長く伸び秋も深まりつつあります。ここ数年、夏の暑さが長引いて秋を素通りしてしまう、夏・冬だけの「二季」を体験してきました。2026年は久しぶりに、秋の訪れを五感で感じられます。

10月20日は「リサイクルの日」です。限りある資源を繰り返し使うという意味合いから、「ひとまわり(10)、ふたまわり(20)」を掛けて、この日を「リサイクルの日」と定めたそうです。

原油が値上がりして、電力料金が全国一斉に引き上げられました。政府は補助金を出して物価の上昇を抑えています。しかし、スーパーの精肉売り場で見かける食品トレイやペットボトルも原料は石油なので、じわじわ値上がりする品目が増えています。資源を無駄遣いしない生き方が求められています。

資源を上手に循環させて使う「サーキュラーエコノミー」

「サーキュラーエコノミー」という言葉をよく耳にするようになりました。「循環型経済」のことです。資源を捨てるのではなく上手に循環させて使う、新しい経済成長のパターンを築き上げる試みです。

サーキュラーエコノミーの対極には「リニアエコノミー」があります。これまでのような「使ったら、捨てる」という一方通行型の、長く慣れ親しんできた直線的な経済成長モデルです。

それに対してサーキュラーエコノミーは、資源は限りあるものとして、できるだけ長く繰り返し使うことが求められます。壊れても可能であれば修理して使う。使い終わっても廃棄せざるを得ないものだけを廃棄し、再生できるものは活用してゴミをできるだけ出さない、そのような循環型の経済を目指すものです。

シェアリングサービスやリユースショップ、フリマアプリなどの利用も定着

モノを買う時は、多少高くても丈夫で壊れにくいもの、長く使えるものを買う。あるいはものは買わずにレンタルを利用し、シェアリングサービスを使う。再生材でできたものを買う。リユース品を選ぶ。捨てないのでゴミが減るだけでなく、家計の助けにもなります。

使う時は丁寧に長く使う。こまめに手入れする。定期的にメンテナンスをする。壊れたら修理して使い続け、すぐに捨てない。新しいものを買うことが減るためゴミも減り支出も少なくて済みます。

リユースショップやフリマアプリの利用も定着しています。自分が使わなくなったものでも、他の人には利用価値があるものが少なくありません。使わないものは社会に循環させたり、寄付したりする。

成熟社会である日本は、一度使った資源を何度でも日々の経済活動の中に戻す「サーキュラーエコノミー」がすでに定着し始めているようです。

リサイクル関連銘柄4選

ハードオフコーポレーション(2674)

家電・楽器から衣料、家具まで扱う総合リユース企業。本社は新潟県新発田市にあり、店舗を全国に展開している。リユース品の取り扱いジャンルが多岐にわたっている点が特徴で、旗艦ブランドの「ハードオフ」ではパソコン、オーディオ、テレビ、楽器、カメラなどを扱い、「オフハウス」は家具、家電、衣料、生活雑貨、「ホビーオフ」は玩具、フィギュア、トレーディングカード、「モードオフ」は衣料品、ブランド品と区分して扱う。米国、台湾、タイ、カンボジアなど海外展開も強化しており、さらなる成長を狙う。

【図表1】ハードオフコーポレーション(2674):週足チャート(移動平均線 緑色:13週、橙色:26週)
出所:マネックス証券ウェブサイト(2026年10月8日時点)

メルカリ(4385)

フリマアプリ「メルカリ」を展開している。個人がスマホで商品を出品し、それを別の個人が購入する国内最大のマーケットプレイスを運営する。月間の利用者数は2400万人、年間の流通取引総額は国内だけで1兆円を超える(2026年6月期は1.2兆円)。

商品在庫は自社で抱えず、売買が成立した際に仲介手数料を得るプラットフォーム型のビジネスモデルを採用している。近年はマーケットプレイスを飛び出して、メルカリでの商品購入を「メルペイ」や「メルカード」で決済するフィンテックの事業領域を拡大している。

【図表2】メルカリ(4385):週足チャート(移動平均線 緑色:13週、橙色:26週)
出所:マネックス証券ウェブサイト(2026年10月8日時点)

大紀アルミニウム工業所(5702)

アルミスクラップを再生して自動車向けを中心にアルミ二次合金を製造する。国内最大手で世界11か国・25拠点で事業を展開し、売上高もタイ、インドネシア、中国などを含め、売上げの半数を海外で稼ぐ。ガソリン高が長引いており、一時は方針転換や撤退の相次いだEV市場でも、見直し気運が高まっている。

自動車の軽量化ニーズは再び高まりつつあり、今後も車体・部品のアルミ化は一段と進むと見られる。アルミは「電気の缶詰」と言われるだけに、アルミリサイクルが進めば脱炭素や温室効果ガス削減にも大きく貢献する。高利回り銘柄。

【図表3】大紀アルミニウム工業所(5702):週足チャート(移動平均線 緑色:13週、橙色:26週)
出所:マネックス証券ウェブサイト(2026年10月8日時点)

東洋製罐グループホールディングス(5901)

飲料缶や缶詰用缶で圧倒的なシェアを持つ総合容器メーカー。飲料缶、アルミ缶は国内シェア40%で第1位、ペットボトルは同30%で同じく第1位、清涼飲料用のペットボトル向けキャップは60%で第1位、飲料・食品用の紙カップも60%で第1位を占める。電池用材料や磁気ディスク用アルミ基板も事業として展開する。

シャンプーや洗剤で増えている詰め替え用パウチの内面材は、同社のリサイクル材が多く採用されている。パウチからパウチへのリサイクル技術も同社が開発。高利回り銘柄。

【図表4】東洋製罐グループホールディングス(5901):週足チャート(移動平均線 緑色:13週、橙色:26週)
出所:マネックス証券ウェブサイト(2026年10月8日時点)