ノーベル物理学賞を受賞される米国プリンストン大上級研究員の真鍋淑郎さん。なんと御年90歳ですが、とても快活にスピーチされている姿を見て感動しました。受賞の知らせを受けた英語でのスピーチで、キュリオシティ(curiosity=好奇心)が大切だと説かれていました。好奇心。これは私が社会人になり、外資系証券に勤めてから知った、とても大切な概念です。

前にも書いたことがありますが、ジョン・メリウェザー氏は私が最初に就職した会社、ソロモン・ブラザーズの黄金期を築いた人で、今では仲良く友人のように付き合わせてもらっていますが、元来はキャピタル・マーケットの殿上人、超スーパー・スターで、畏れ多い人でありました。このジョン・メリウェザー氏、仲間内ではJMと呼ぶことが多いのですが、JMはとにかく色んなことを知っていて、極東のオフィスで起きた小さな出来事まで知っていて、そして森羅万象全てに情報網を張っているようで、本当にその中身がスーパー・マンだと思いました。

そんなJMのことを、私の先輩は、いいかOKI、JMが他人と違うのは、そのキュリオシティの高さと量なんだよ、と云いました。そうか!好奇心って人を前進させる、大きくさせるのに、とっても大切なことなんだ。と、その時感じたことを今でも強く覚えています。真鍋先生もそう仰った。私は元々好奇心旺盛な人間でしたが、その時から好奇心を伸ばすことには一切制限を付けずに、せっせせっせと好奇心を更に拡げて、そして強く持つように努めてきたのでした。真鍋先生は強調されて、「きゅりおぉーしてぃ」みたいな感じに仰ってましたが、これからもキュリオシティを大切にしていきたいと思います!