東京市場まとめ
1.概況
日経平均は466円安の68,564円と続落して取引を開始しました。前日の米国市場では、半導体株を中心に売りが出たことで、値がさの人工知能(AI)・半導体関連銘柄が日本市場でも軟調な推移となりました。前場は下げ幅を拡大する展開で、一時67,058円をつけました。前引けは1,738円安の67,292円となりました。
後場は押し目買いが支え、徐々に下げ渋りました。最終的には1,253円安の67,777円で4日続落となりました。
TOPIXは5ポイント高の4,110ポイントで続伸、新興市場では東証グロース250指数が9ポイント安の797ポイントで反落しました。
2.個別銘柄等
キオクシアホールディングス(285A)は13.3%安の15,180円をつけ、大幅続落となりました。中国メモリー大手のCXMTが記憶容量を高めた新製品の開発を進めていると伝わり、競争激化への懸念が同社への売り材料となりました。
安川電機(6506)は1.2%高の4,840円をつけ、3営業日ぶりに反発しました。9日、2027年2月期(今期)の当期純利益は前期比35%増の475億円になる見込みと発表しました。従来予想から5億円の上方修正となったことに加え、市場予想を上回ったことが好感されました。
オムロン(6645)は1.6%高の6,498円をつけ、続伸となりました。13日、米パソコンメーカーのオンロジックを含むグループ会社を6億7500万ドル(約1046億円)で買収すると発表しました。次世代フィジカルAI基盤の開発を加速させる狙いがあるとされ、将来の業績貢献を期待した買いが入りました。
セガサミーホールディングス(6460)は2.9%高の3,333円をつけ、3日続伸となりました。9日、外資系証券が同社の目標株価を従来の2,500円から3,700円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。アナリストは、「発売時期が未定の(新作ゲーム)『ペルソナ6』の続報が今後確認されれば、2028年3月期以降の(ゲームが主力の)コンシューマ事業の利益成長に対する確度が高まり、株価上昇のトリガーになる」との見方を示しています。
トライアルホールディングス(141A)は4.9%安の3,520円をつけ、4日続落となりました。9日、9月の既存店売上高(速報)を公表し、ディスカウントストア「トライアル」は前年同月比3.5%増と、9ヶ月連続で増収であったと発表しました。一方で前月の同伸び率からは横ばいで、驚きに乏しいとの受け止めから次第に売りが優勢となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
半導体株が広く売られた日経平均は1.8%安で取引を終えました。もっとも、後場には下げ渋り、押し目買いも見られたようです。
明日に向けて、米銀大手のゴールドマン・サックス[GS]、ジェイピー・モルガン・チェース[JPM]、シティグループ[C]、ウェルズ・ファーゴ[WFC]の決算発表が予定されており、決算内容もさることながら、CEOの景気見通しなどに注目が集まります。その他にもジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]やユナイテッドヘルス・グループ[UNH]といった主力銘柄の決算発表も予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
