東京市場まとめ
1.概況
日経平均は195円安の69,840円と続落して取引を開始しました。前日の米国市場では長期金利の高止まりなどを背景に主要3指数が揃って下落しました。その流れを受け継いだ日経平均は序盤から売り基調で推移すると、一時800円超下落する場面も見られました。前引けは662円安の69,373円となりました。
後場は一時下げ渋る展開となりましたが、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC)[TSM]の第3四半期売上高発表後に日経平均は再び大きく下げ、最終的には993円安の69,042円で安値引けとなりました。
TOPIXは62ポイント安の4,091ポイント、新興市場では東証グロース250指数が18ポイント安の794ポイントで同じく続落となりました。
2.個別銘柄等
小松製作所(6301)は5.5%安の7,397円をつけ、大幅反落となりました。前日の米国市場では、米建機大手のキャタピラー[CAT]が前日比5.8%安となり、同業の建機メーカーに連想売りが出ました。7日、米連邦取引委員会(FTC)と米農務省(USDA)が農機業界で反競争的な慣行がないかを調べるために情報収集を始めたことが判明し、当局の介入への警戒感が売り材料視されました。
トレンドマイクロ(4704)は3.9%高の7,232円をつけ、大幅続伸となりました。国内企業や地方自治体などで不正アクセスによるシステム障害や情報漏洩などが相次いでおり、ウイルス対策ソフトを手掛ける同社に、サイバーセキュリティー関連銘柄の一角として買いが集まりました。
ニッスイ(1332)は2.2%安の1,082.5円をつけ、4営業日ぶりに反落しました。7日、グループの低温物流会社である日水物流でシステム障害が発生したと発表し、同社が取り扱う商品の入出荷ができない状況とされ、業績への悪影響を警戒した売りが優勢となりました。
エービーシー・マート(2670)は3.6%高の2,868.5円をつけ、反発しました。7日、2027年2月期の営業利益が前期比6%増の672億円になる見通しだと発表しました。上期の業績の上振れ分を反映し、従来予想から16億円上方修正する内容で、これを好感した買いが入りました。
住宅用のアルミなどを手掛ける三協立山(5932)はストップ高水準となる15.9%高の729円をつけ、大幅反発となりました。7日、2027年5月期の第1四半期決算で最終損益が15億円の黒字であったと発表しました。前年同期は6億8700万円の赤字であり、黒字転換を好感した買いが殺到しました。
VIEW POINT: 明日への視点
TSMCの決算後に再び売られた日経平均は1.4%安で続落となりました。決算自体は市場予想を上回ったものの、金利高などのリスク要因が材料出尽くしの売りにつながった印象です。明日に向けて、国内では本日引け後のファーストリテイリング(9983)やセブン&アイ・ホールディングス(3382)の決算発表に注目が集まります。その他には、今晩米国でペプシコ[PEP]の決算発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
