【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 31,836.74 △337.12 (10/25)
NASDAQ: 11,199.12 △246.50 (10/25)
1.概況
米国市場は長期金利の低下を受けてハイテク株などに買い戻しが入り3日続伸となりました。35ドル安でスタートしたダウ平均は直後に76ドル安まで下落しましたが、下げ渋るとまもなくしてプラスに転じ上げ幅を大きく広げました。取引終盤に376ドル高まで上昇したダウ平均は結局337ドル高の31,836ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も246ポイント高の11,199ポイントとなっています。
2.経済指標等
8月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数で20都市圏住宅価格指数は前年同月比13.1%上昇しましたが市場予想を下回りました。10月の米コンファレンスボード消費者信頼感指数も102.5と前月から低下し市場予想を下回っています。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーを除く10業種が上げました。そのなかでも不動産が4%近く上昇したほか、素材とコミュニケーション・サービス、一般消費財・サービス、公益事業も2%以上上げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中26銘柄が上げました。そのなかでもナイキ(NKE)が4%を超える上昇となったほか、アメリカン・エキスプレス(AXP)も4%近く上げました。ボーイング(BA)も3%を上回る上昇となり、セールスフォース(CRM)も3%近く上げています。一方でトラベラーズ(TRV)とアムジェン(AMGN)、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の4銘柄が下げ、トラベラーズは2%余り下落しています。
ダウ平均構成銘柄以外では、主力ハイテク株の上昇が目立ちフェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ(META)が6%高となり、テスラ(TSLA)も5%以上上げました。ネットフリックス(NFLX)も3%高となっています。半導体株も高く、エヌビディア(NVDA)が5%を超える上昇となり、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)も4%以上上げました。クアルコム(QCOM)も2%を上回る上昇となっています。また、決算で1株利益が市場予想を上回ったことでゼネラル・モーターズ(GM)が3%以上上げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.14%低い4.10%となりました。ドル円は148円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の27,500円や75日移動平均線(昨日時点で27,513円)を回復できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)