【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 31,832.74 △30.30 (3/9)
NASDAQ: 13,073.83 △464.66 (3/9)
1.概況
米国市場は米長期金利の上昇一服を受けてハイテク株に買い戻しが入り上昇となりました。ダウ平均は89ドル高でスタートすると上げ幅を広げ昼過ぎに347ドル高の32,150ドルまで上昇し2月24日に付けた史上最高値(31,961ドル)を上回る場面もありましたが、その後伸び悩むと引けにかけて上げ幅を縮め結局30ドル高の31,832ドルで取引を終え3日続伸となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も464ポイント高の13,073ポイントと反発し3%を超える上昇となっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち7業種が上げ、一般消費財・サービスが4%近く上昇したほか、情報技術も3%以上上げています。また、公益事業と不動産も1%を超える上昇となっています。一方でエネルギーと金融、資本財・サービスの3業種が下げ、エネルギーは2%近く下落しました。生活必需品は変わらずでした。
4.個別銘柄動向
ハイテク株に買い戻しが入るなかインテル(INTC)が5%近く上げダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなったほか、アップル(AAPL)も4%余り上げダウ平均構成銘柄でインテルに次ぐ上昇率となりました。また、フェイスブック(FB)が4%余り上げ、アマゾン・ドット・コム(AMZN)も4%近く上昇しました。マイクロソフト(MSFT)も3%近く上昇し、動画配信のネットフリックス(NFLX)も2%以上上げています。さらに投資判断と目標株価の引き上げを受けて電気自動車のテスラ(TSLA)が急伸し20%近く上げています。半導体株も高くエヌビディア(NVDA)が8%高となったうえ、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)も6%以上上げました。マイクロン・テクノロジー(MU)とクアルコム(QCOM)も5%近く上げています。
一方でスポーツ用品販売のディックス・スポーティング・グッズ(DKS)が決算で通期の1株利益の見通しなどが市場予想を下回ったことで6%以上下げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.07%低い1.52%となりました。ドル円は108円台半ばで推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような動きをみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)