現在のファンダメンタルズ:ユーロ/米ドルは安値をみて、もみあいに
先週(10月5日週)のレンジと終値(マネックストレーダーFXのBidレート)
・米ドル/円: 157.437円~158.509円 158.299円
・ユーロ/米ドル:1.11609ドル~1.12764ドル 1.12019ドル
・ユーロ/円: 176.232円~178.336円 177.331円
先週(10月5日週)の為替市場:ユーロ/米ドルは週初に動いた後はもみあい
10月5日週の米ドル/円は157円台半ばから158円台半ばの1円程度の範囲でのもみ合いとなりました。米ドル、日本円とも目立った材料の変化が無い中で方向感がはっきりしない展開が続きました。10月8日にトランプ米大統領が中間選挙前のイラン攻撃は無いと発言したことで158円台前半から157円台半ばへと下げる場面も見られましたが翌9日には下げる前の水準へと買い戻され、159円台前半での週末クローズとなりました。
ユーロドルは週初5日に今回の流れにおける安値となる1.11609をつけましたが、フランス予算案への懸念が若干和らいだことからフランス長期債に一時的な買い戻しが入り、利回りは低下しました。10月6日には1.12764の週間高値をつけたものの1.12台半ばよりも上での戻り売りも根強く、その後は1.11台後半と1.12台前半でのもみあいを繰り返しました。
今週(10月12日週):ユーロクロスでのユーロの戻り売りを考える参加者が増えると予想
フランス国債の売り材料としては、欧州の他国との利回りの水準比較や優等生ドイツ国債とのスプレッドを見ることになりますが、他国との比較では既に夏以降イタリアやギリシャの10年債よりもフランス10年債利回りのほうが高い状態が恒常的で、フランスの2027年度の予算だけでなく2026年の赤字が政府目標を上回ることが悪材料視されてきました。
また2027年度予算については少数与党であるため合意形成は難航必至とみられており、これが9月最終週以降のユーロ売りにつながりました。
11月3日の米国中間選挙に向けては対米ドルでは積極的に取引しにくい流れとなるでしょうから、今週(10月12日週)以降はユーロ/円や他通貨とのユーロクロスでのユーロの戻り売りを考える参加者が増えていくのではないかと考えています。
米ドル/円チャート(週足)、下降トレンド継続
長期的な判断は週足で行います。
米ドル/円は下降トレンドを継続していますが、先週(10月5日週)時点で20週移動平均線(赤)と、年初来高値からの中期的な平行下降チャンネル(青)の上限が、159.30レベルで交差しました。つまり今週(10月12日週)以降は下降チャンネルを上抜けると、そのすぐ上には移動平均線も位置しているため、159円台前半から半ばにかけては強いレジスタンスになりやすいと同時にトレンドが変化しやすい水準となります。
シカゴ通貨先物における円買いポジションは10月6日時点で6.2万枚程度と適度な円買いポジションが維持されています。引き続き、投機筋は米ドルの戻り売りがシナリオの中心にあると考えられます。
・上昇トレンド=週足終値が移動平均線の上にある
・下降トレンド=週足終値が移動平均線の下にある
トレンド転換の判断はダマシを排除するため、2週連続で移動平均線を上回るか、下回った時にトレンドが転換したという見方をします。
米ドル/円チャート(日足)、10月2日からGC(ゴールデン・クロス)が継続
短期的な判断は日足で行います。
2本の移動平均線は10月2日のGC(ゴールデン・クロス)状態を継続しています。日足で見ると下降チャンネルをいつ上抜けてもおかしくない水準まで米ドルが上げてきていますが、週足で書いた通り同水準を上抜けて更に移動平均線をトライするようだと改めて米ドル高が意識される流れとなります。
現状は米ドル/円よりもユーロ/米ドルでの米ドル買いが中心となっているためやや蚊帳の外状態ではありますが、ユーロ/米ドルが一段安の動きになってくるときには対米ドルでの動きとして注意は必要でしょう。それまでは押し目買いと戻り売りを繰り返す状況が続くと思われます。
・買いシグナル=終値移動平均線が始値移動平均線を下から上に抜くGC
・売りシグナル=終値移動平均線が始値移動平均線を上から下に抜くDC
ユーロ/米ドルは下降トレンドが強まる
ユーロ/米ドルのチャートから見ていきます。
週足チャート(図表3)ではユーロ/米ドルの下降トレンドが強まり2025年5月以来の安値を着実に更新中です。中期の下降チャンネル(緑)を引き直し、年初来高値を付けた後の高値を起点とするレジスタンスラインと、それに平行なチャンネルを想定しました。
現状はこのチャンネル下限に位置していますので、ここでいったん下げ止まって横方向の動きとなるか、あるいは一気に下抜けて下降トレンドを加速していくかを見ていくことになるでしょう。まずは、2025年1月安値と2026年1月高値の半値押しとなる1.1129を巡る攻防です。
日足チャート(図表4)の通り、9月14日のデッド・クロス(DC)状態が1ヶ月ほど続いています。一時的にゴールデン・クロス(GC)に転じる可能性もありますが、勢いが強い時に流れに逆らうことはお勧めできません。再度GCの後にDCとなるのを待つことが基本となるでしょう。
ユーロ/円の週足は下降トレンド継続
ユーロ/円(図表5)は下降トレンドが継続しています。ただ、ここまではユーロ/米ドルの下げがユーロ/円でも下げ要因となってきましたが、ユーロ/米ドルを対米ドルで考えた場合には米ドル/円を底堅くする動きとなります。そのため、どちらによりその動きが強く出てくるのかを見ながらの展開となっていきます。現状はごく緩やかではあったものの中期平行チャンネル(青)を明確に下抜けているため、目線は下げでよいでしょう。
日足チャート(図表6)では10月6日以降2本の移動平均線がほぼ重なる動きを続けていることからゴールデン・クロス(GC)とデッド・クロス(DC)が交互に形成されたすい状況となっています。ただし、移動平均線自体は下向きです。このような時には、新規取引はDCでの売りを先行させ、GCでは利食いの買いに留めるというスタンスが良いでしょう。
8月21日高値を起点として逆N波動のターゲットを算出すると、61.8%エクスパンションが176.493となり直近安値と重なります。更なる下げを想定するには直近安値を明確に抜けていく必要があるでしょう。
徐々に米国中間選挙に向けた思惑も出てきますが、ねじれ議会となるとごく短期的には米ドル安になるのかなとも思います。ただ最近のドル高地合いを考えると中間選挙程度ではトレンドの変化にまでは至らないように思います。それでは今週も良いトレードを!

