現在のファンダメンタルズ:ユーロ/米ドルが2025年5月以来の安値へ
先週(9月28日週)のレンジと終値(マネックストレーダーFXのBidレート)
・米ドル/円: 156.375円~158.452円 157.849円
・ユーロ/米ドル:1.12150ドル~1.13910ドル 1.12505ドル
・ユーロ/円: 176.604円~179.718円 177.596円
先週(9月28日週)の為替市場:ユーロ/米ドルの下げが米ドル/円を底堅く
9月28日週の米ドル/円は週初に久しぶりに三村財務官による「日米首脳会談での議論を踏まえ対応する」との発言をきっかけにやや円高方向に動いてのスタートとなりましたが、9月25日の片山財務相による日米首脳会談でのトランプ大統領の円安懸念発言ほどのインパクトはなく156円台半ばで下げ止まりました。
その後は9月30日に半期末実需の米ドル売りが出たことから東京の前場に週間安値となる156.375円をつけましたが、週初同様に下がったところでの押し目買いも根強い状況でした。
一方でユーロ/米ドルは、じり安を続け9月30日にはテクニカルなサポートを試していましたが、10月1日には一気に売りが強まり、1.12150ドルと2025年5月以来の安値をつけました。ユーロは対ドル、対円とも下げたものの、ユーロ/米ドルでの米ドル買いの影響が強く、米ドル/円も反発し、週間高値となる158.452円をつけました。
今週(10月5日週)は方向感が出にくい一週間に
ユーロ/米ドルの下落のきっかけは、FRB(米連邦準備制度理事会)とECB(欧州中央銀行)との追加利上げに対する温度差や、エネルギー問題を中心とした欧州景気への懸念でしたが、テクニカル面でサポートラインを下抜けたことが大きかったと言えます。
10月2日には米国雇用統計の発表があり、失業率、非農業部門雇用者数、平均時給と軒並み予想よりも弱く10月の追加利上げ思惑は縮小しましたが、米ドル/円は157円割れでの押し目買い意欲も強く、引けにかけては発表前の水準へと戻り、157円台後半での週末クローズとなりました。
FRBも現状は雇用よりもインフレをより気にしています。市場動向は、10月7日NY市場で公表されるFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録の内容と10月14日発表のCPIの結果次第となるでしょう。
今週(10月5日週)もユーロ/米ドルの上値が重くなり、全体として米ドルが底堅い動きになりやすいと見ていますが、米ドル/円ではユーロ/円での売り(円買い)の動きもあり、方向感が出にくい一週間となりそうです。
米ドル/円チャート(週足)、下降トレンド継続
長期的な判断は週足で行います。
米ドル/円は下降トレンドを継続しています。移動平均線の下側での動きを続けていますが、今週(10月5日週)は年初来高値からの中期的な平行下降チャンネル(青)の上限で米ドル買い戻しの動きが止められるかどうかにも注目したいところです。ここで止められれば上下しながらも下降トレンドが再開しますが、上抜けてくるようだと157~158円を中心とするもみあいの動きになっていきそうです。
また先週(9月28日週)に示した、シカゴ通貨先物における円買いポジションはピークからかなり減少し、9月29日時点で約5.5万枚となり、15日の約12万枚から半減以下の水準まで減少しています。投機筋も円買いスタンスを続けているものの勢いは弱まっていると言えるでしょう。
・上昇トレンド=週足終値が移動平均線の上にある
・下降トレンド=週足終値が移動平均線の下にある
トレンド転換の判断はダマシを排除するため、2週連続で移動平均線を上回るか、下回った時にトレンドが転換したという見方をします。
米ドル/円チャート(日足)、10月2日にGC(ゴールデン・クロス)に
短期的な判断は日足で行います。
2本の移動平均線は9月30日にいったんDC(デッド・クロス)を挟みましたが、10月1日からの米ドル買い戻しの動きとともに10月2日にはGC(ゴールデン・クロス)へと戻しています。ただ、日足チャートでは中期平行下降チャンネル(青)の上限で止められている様子がより明確ですから、ここを上抜けするかどうかで今回のGCが長続きするかどうかが決まるでしょう。
抜けられなければ、目先はGCとDCが交互に起きるもみあいとなっていく可能性が高いです。いっぽう上抜ける場合には、9月8日安値からの上昇、その後のもみあいを挟んでの再上昇となりますので、テクニカルには息が長いGC状態となる可能性もあります。まずは週前半の米ドル/円の動きに注目しておきましょう。。
・買いシグナル=終値移動平均線が始値移動平均線を下から上に抜くGC
・売りシグナル=終値移動平均線が始値移動平均線を上から下に抜くDC
ユーロ/米ドルは下降トレンド継続
ユーロ/米ドルのチャートから見ていきます。
週足チャート(図表3)ではユーロ/米ドル終値が2週連続で移動平均線を下回った後に下げを加速しました。6月安値の1.13241ドルを明確に下抜け、2025年5月以来の安値圏となってきました。
これまでユーロ/米ドルは中心レンジが1.13ドル台半ばから1.17ドル台半ばまでの、ほぼ400pipsの範囲で推移し、上下どちらに抜けても大きく動きそうなチャートとなっていましたが、最近の全体的な米ドル高の動きとともに下抜ける動きとなりました。テクニカル分析の視点では、ユーロ/米ドルの下降トレンドはしばらく続くと考えています。
日足チャート(図表4)では9月14日のデッド・クロス(DC)状態が現在も続いており、2本の移動平均線が平行に推移する傾向が見られます。仮に今後ゴールデン・クロス(GC)に転じることがあっても利食い目的での買い戻しはよいですが、新規でのユーロ買いは注意が必要です。新規ポジションはその後のDCを待つべきであると考えます。当面は1.10ドルの大台を視野に入れた展開が続きやすいでしょう。
ユーロ/円週足は下降トレンド加速も
ユーロ/円(図表5)は下降トレンドが継続していますが、ここに来てユーロ/米ドルの下げが加速してきたことからユーロ/円の下げも加速する可能性が高まっています。移動平均線も、ほぼ平らな状態から確実に下げの動きになってきました。緩やかな平行下降チャンネル(青)の下側のラインが、当面はレジスタンス水準になりやすいと見てよいでしょう。
日足チャート(図表6)では9月15日のゴールデン・クロス(GC)から、9月25日にデッド・クロス(DC)へと転換しました。ユーロは対米ドルだけでなく、対円でも下降トレンド入りしたと言えます。今後米ドル/円が一段安となる場合、ユーロ/円がきっかけとなる可能性もありそうです。短期的には、7月高値からの逆N波動となる127.2%エクスパンション175.698円をターゲットとしています。
それでは今週も良いトレードを!

