吉田恒の為替デイリーの記事一覧

チーフ・FXコンサルタントの吉田恒が独自の視点から日々のマーケット情報や注目材料などをお伝えします。
 

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吉田恒の為替デイリー
【為替】2007年と類似している米ドル/円
記録的に大幅な金利差の中で円売りが拡大する最近の状況は、2007年にかけての局面と重なる。2007年に円安から円高への転換が起こった理由などを確認してみる。
【為替】再点検 米ドル/円と日米株価の関係
最近にかけて日本株が急反落となった一因は円高への反転とされる。「為替→日本株」の影響は一定程度あるだろう。 ただ逆の影響は、「米国株→為替」が基本だろう。その意味では、さらなる「円高→日本株安」になるかの鍵は米国株の動向ではないだろうか。
【為替】米ドル売り・円買い継続の見極め方
先週から米ドル/円が急落に転じたのは、米ドル「買われ過ぎ」の反動が広がったことが一因とみられた。そうした米ドル売りはまだ続くのか、それとも再び米ドル買いに戻るのか。そのテクニカルな目安として120日MA(移動平均線)に注目してみたい。
【為替】円高140円に必要な米金利低下とは?
米ドル/円は最近にかけて146円台まで反落した。 さらに一段と下落が広がり、例えば140円を目指すようになるためにはどんな条件が必要かについて、日米金利差との関係を中心に考えてみる。
【為替】2007年「円売りバブル」の教訓・後編
2007年の「円売りバブル」が崩壊に向かった中での象徴的な出来事が「オージー(豪ドルの通称)・ショック」だった。「円売りバブル」が再現しかねない今回の教訓として、その背景を考察する。
【為替】2007年「円売りバブル」の教訓・前編
2007年は「円売りバブル」が起こった局面だった。当時と最近は大幅な金利差など重なる点がいくつかあるが、今回も「円売りバブル」再現に向かうだろうか。 2007年の「円売りバブル」崩壊までを考察し、その教訓を前後編2回で確認する。
【為替】急増する投機外貨買いと反転リスク
米ドルなど外貨の投機的買いが急増しているようだ。背景にあるのは、2000年以降で最大に近いほど拡大している大幅な金利差外貨優位だろう。 ただ投機的外貨買いは円安に一巡感が出たり円高リスクが浮上すると外貨売りに転じる。投機の外貨買いの円相場への影響について考察してみる。
【為替】なぜ日銀のゼロ金利解除は失敗が続いたか・後編
日銀の2度目のゼロ金利解除は2006年に行われたが、その後2007年以降の信用バブル崩壊、「リーマン・ショック」などにより再びゼロ金利へ戻ることになった。この背景について考察してみる。
【為替】なぜ日銀のゼロ金利解除は失敗が続いたのか・前編
日銀が3、4月の金融政策決定会合でマイナス金利解除に踏み切るとの見方が強くなっている。 日銀はこれまでゼロ金利解除は2回行ったことがあったが、ともに株バブル崩壊に巻き込まれて、比較的すぐにゼロ金利への回帰を余儀なくされた。結果的には政策判断が後手に回った影響が大きかったと考えられたが、今回は果たして大丈夫だろうか。前後編2回で、過去の日銀ゼロ金利解除失敗の背景を検証してみる。
【為替】円安阻止介入再開のシナリオ
米ドル/円は、2022年10月と2023年11月に記録したこの間の米ドル高値、円安値151.9円程度に近い水準での推移が続いている。では2022年10月以来の円安阻止の為替介入が再開される可能性はあるだろうか。 結論的には円安値更新までは介入の可能性は低いものの、3月中に安値を更新、円一段安に向かうようならば、介入の可能性は高まるのではないか。
【為替】なぜ、円相場は日銀要因に過敏なのか・後編
日銀の超低金利政策が続くなら円安の流れは変わらないのか。 今回はこれまでの円安から円高へのトレンド転換において、重要な役割を果たした要因について考えてみる。
【為替】なぜ、円相場は日銀要因に過敏なのか・前編
2月29日、日銀の高田審議委員の発言に反応したとして円買いが拡大する場面があった。この日に限らず、米ドル/円は日銀要因に大きく反応するパターンをこのところ繰り返している。その最たる例は2023年12月7日、植田総裁のいわゆる「チャレンジング発言」を受けた円相場の急騰だろう。この日の米ドル/円最大値幅は6円以上に急拡大した。 米ドル/円は、なぜ、これほど日銀要因に大きく反応するかについて、前後編で考察する。
【為替】再点検 米ドル買い相場が変わる条件とは?
米ドル/円は、5年MAかい離率などで見ると記録的な割高となっている。その意味ではさらなる上昇は限られそうだ。 ただ米ドルが大きく下がるためには、米金利が大きく下がる見通しが必要だ。米ドルが大きく下がる見通しが出てくるまでは、大幅な金利差による米ドル優位から米ドル買いが有効という状況が続いてきた。それが変わる条件を再点検してみる。
【為替】豪ドル/円、加ドル/円、「強いクロス円」の理由
米ドル/円が2023年11月に記録したこの間の高値151円台に近づき、上げ渋る動きとなっている中で、豪ドル/円など一部のクロス円はこの間の高値を更新してきた。 これは大幅な金利差による外貨優位に加え、米ドル/円に比べて円安阻止介入への警戒感が乏しいことなどの影響なのか。ただ、金利差からのかい離や、中長期的な「上がり過ぎ」の懸念もある。
利下げでもメキシコペソ高は変わらないのか?
メキシコが3月以降利下げを行う可能性が注目されてきた。それでも、日本との大幅な金利差によるメキシコ優位が急に大きく変わるわけではないだろう。ただ、異常なほどに行き過ぎたメキシコペソ高・円安が修正に向かうきっかけになる可能性には注目してみたい。
【為替】低下してきた「日本株高=円安」の連動性
2023年から、日本株の一段高局面では「株高=円安」の連動性が強まる傾向がある。これは海外投資家の日本株投資における為替損失回避の円売りが一因と見られてきた。 ただ最近にかけて「株高=円安」の連動性が低下してきた。円がここ数年の最安値圏に達する中で、さらなる円安余地は限られるとの予想から、「ヘッジの円売り」を縮小し始めたためではないか。
【為替】米「再利上げ」の可能性は低いと考える理由
先週発表されたCPI(消費者物価指数)など1月の米インフレ指標が予想より上ぶれる結果となったことを受けて、早期利下げ期待後退にとどまらず、一部には再利上げの可能性も注目され始めたようだ。 FRB(米連邦準備制度理事会)の「次の一手」は利下げか利上げか。失業率との関係を中心に考察する。
【為替】円売り「バブル化」、2007年との類似と違い
CFTC統計の投機筋の円売り越しの最高は2007年6月に記録した18万枚。これが極端に行き過ぎた円売り、円売り「バブル」の代表例だろう。 当時とは大幅な金利差など類似点があるため、今回も円売りの「バブル化」リスクは要注意。しかし、今回はすでに米ドルが割高など当時との違いもある。
【為替】年内152円超の円安の条件を考える・後編
米ドル/円が、2022~2023年の米ドル高値である151円台を更新した。一段の上昇に向かう条件について、今回は長期移動平均線などとの関係から考えてみる。
【為替】年内152円超の円安の条件を考える・前編
米ドル/円が3年連続で150円以上に上昇してきた。過去2年の米ドル高値である151円台を更新し、一段と米ドル高・円安に向かう可能性はあるのか。 この間の円安値を更新し、152円を超えて広がる条件について、今回から前後編と2回に渡り点検してみたい。