ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス[HLT]決算:1株利益は1.53ドルで市場予想を上回る

ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスは、22のブランドにまたがる120万室近い客室を運営しており、プレミアムエコノミーからラグジュアリーのホテル事業に取り組んでいる。HamptonとHiltonが、2023年12月末時点でそれぞれ総客室数の28%、19%を占める2大ブランドである。ここ数年で開業した新しいブランドには、Home2、Curio、Canopy、Spark、Tru、Tempo、LivSmart、ならびにSmall Luxury Hotelsとの提携がある。管理ホテルとフランチャイズホテルが、調整済みEBITDAの大部分を占めるが、収益は主に米州からのものである。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比12%増の25.73億ドル(市場予想は25.12億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.53ドル(市場予想は1.42ドル)

決算総括

1-3月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。

今後の株価見通し

230ドルを目指す展開が予想される。

ビザ[V]決算:1株利益は2.51ドルで市場予想を上回る

ビザは、世界最大級の電子決済処理ネットワーク運営会社である。2022年度の総取扱額は14兆ドルを上回り、世界200ヶ国で事業を運営し、160種類の通貨の取引を決済する。同社の決済システムは、毎秒65,000件を超える取引を処理することが可能である。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第2四半期(1-3月期)実績 

★純収入・・・前年同期比9.7%増の87.8億ドル(市場予想は86.2億ドル)
★1株当たり利益(調整後)・・・2.51ドル(市場予想は2.44ドル)

決算総括

1-3月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。取扱総額も予想を上回っている。米国でのカード支出が増加した。

今後の株価見通し

短期的に、290ドルを目指す展開が予想される。

RTX[RTX]決算:1株利益は1.34ドルで市場予想を上回る

RTXは、ユナイテッド・テクノロジーとレイセオンの合併により誕生した航空宇宙・防衛産業界で多角的に事業を展開する企業である。商用航空宇宙メーカーと防衛市場へのサプライヤとして、双方へのエクスポージャーがほぼ拮抗している。多角的航空宇宙製品・サービスのサプライヤであるコリンズ・エアロスペース部門、航空機エンジンメーカーであるプラット・アンド・ホイットニー部門、ミサイルおよびミサイル防衛システム、センサー、ハードウェア、通信技術を軍に提供する防衛元請会社であるレイセオン部門の3部門を通じて事業を運営している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比12%増の193.05億ドル (市場予想は184.30億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.34ドル(市場予想は1.23ドル)

決算総括

1-3月期(第1四半期)の売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。ただ、通期のガイダンスは1株利益、売上高とも従来の見通しを維持しているが、両方とも予想を下回った。

AT&T[T]決算:1株利益は55セントで市場予想を上回る

AT&Tの売上高は、ワーナー・メディアをスピンオフした後、無線通信事業が3分の2を占めている。米国第3位の無線通信事業会社であり、7,100万人のポストペイド(料金後払い)加入者と1,700万人のプリペイド(料金先払い)加入者に対して携帯電話端末接続サービスを提供している。インターネット接続、プライベートネットワーク、セキュリティ、音声、ホールセールネットワーク設備などの企業向け固定通信サービスが売上高の約17%を占める。ブロードバンド・インターネットアクセスと主とする住宅向け固定通信サービスがおよそ11%を占める。メキシコでも高いプレゼンスを有し2,200万人の顧客を有するが、売上高に占める割合はわずか3%である。引き続き衛星テレビを手掛けるDirect TVの株式の70%を保有しているが財務諸表上では連結対象としていない。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比0.4%減の300.28億ドル(市場予想は305.26億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・55セント(市場予想は53セント)

決算総括

1-3月期(第1四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは予想を上回った。ポストペイド型携帯加入者数の伸びが予想を上回ったほか、解約率も0.72%と過去最低を記録した。

今後の株価見通し

18ドル超えから、投資タイミングを図ることになろう。

バイオジェン[BIIB]決算:1株利益は3.67ドルで市場予想を上回る

バイオジェンは、バイオジェンとアイデックが合併し2003年に設立された。バイオジェンの多発性硬化症治療薬アボネックスとアイデックの悪性リンパ腫治療薬リツキサンが主力製品であった。現在、リツキサンおよび次世代抗体医薬品ガジバをロシュとの提携で販売している。多発性硬化症治療薬のプレグリディ、タイサブリ、テクフィデラおよびVumerityは、主に自社で販売を手掛けるが、日本では、エーザイと共同で販売を促進している。血友病治療薬エロクテートとアルプロリクス(Sobiと提携)は、2017年にバイオベラティブの一部としてスピンオフされた。新製品には、スピンラザ(SMA、Ionisと提携)、レケンビ(アルツハイマー病、エーザイと提携)、スカイクラリス(フリードライヒ運動失調症、Reata)、ズルズバエ(産後うつ病、Sage)、およびカルソディ(ALS、Ionis)などがある。神経学関連分野で第3相試験中のいくつかの薬剤候補を抱えている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比7%減の22.91億ドル(市場予想は23.10億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・3.67ドル(市場予想は3.44ドル)

決算総括

1-3月期(第1四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは予想を上回った。通期の売上高の伸びについては引き続き、1桁台前半から半ばの減少を見込んでいる。