東京市場まとめ
1.概況
日経平均は196円高の62,384円と反発して取引を開始しました。3日に投開票された米中間選挙では、民主党が上下院を制することが確実となりました。トランプ米大統領が民主党と協力するといった姿勢を打ち出したことで、前日の米国市場は主要3指数が揃って上昇しました。日本市場も幅広い銘柄が買われたものの、半導体関連銘柄は軟調で、日経平均は弱含みました。
前引けは275円安の61,913円となり、後場は一段と下げ幅を拡大しました。14時59分には60,786円をつけ、この日の安値を更新しました。その後も安値圏で推移した日経平均は最終的に1,110円安の61,077円で続落となりました。
TOPIXは45ポイント高の3,940ポイントで4営業日ぶりに反発、新興市場では東証グロース250指数が17ポイント安の751ポイントで5日続落となりました。
2.個別銘柄等
トヨタ自動車(7203)は16.7%高の3,533円をつけ、4営業日ぶりとなる大幅反発となりました。5日、2027年3月期(今期)の営業利益が前期比4%増の3兆9000億円を見込むと発表しました。従来予想(同10%減の3兆4000億円)から上方修正となり、加えて市場予想を上回るガイダンスが買いを呼びました。
エムスリー(2413)は6.3%高の1,896.5円をつけ、大幅反発となりました。4日に発表した2027年3月期の中間決算は、純利益が前年同期比12%減の199億円となりました。市場では製薬マーケティングなどの受注件数の伸びなどが好感され、株価は7営業日ぶりの上昇となりました。
ソフトバンクグループ(9984)は6.8%安の3,980円をつけ、大幅続落となりました。前日の米国市場では、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3.1%安となり、加えて同社傘下の英半導体設計アーム・ホールディングス[ARM]は5%程下落したことで、同社株も売りが優勢となりました。
東京精密(7729)は15.3%安の12,635円をつけ、大幅続落となりました。4日、2027年3月期(今期)の純利益が前期比29%増の320億円となる見通しだと発表しました。従来予想の308億円(同24%増)から上方修正となったものの、市場予想を下回ったことが売り材料視されました。
貴金属リサイクル事業などを手掛けるAREホールディングス(5857)はストップ高水準となる22.8%高の3,770円をつけ、大幅続伸となりました。4日、2027年3月期の当期純利益が前期比47%増の360億円を見込むと発表しました。人工知能(AI)・データセンター向け関連など電子分野の回収量が増加したことなどを評価した買いが殺到しました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は最終的に1.8%安で4日続落となりました。半導体関連銘柄から資金シフトが鮮明で、トヨタ自動車やファーストリテイリング(9983)が堅調に推移しました。明日に向けて、国内主力銘柄の決算発表が焦点となります。本日引け後に任天堂(7974)、太陽誘電(6976)、ダイキン工業(6367)などの決算が発表されており、相場の支えとなるかが注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)

