【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 51,349.92  ▼131.59 (9/29)
NASDAQ: 26,797.54  ▼22.84 (9/29)

1.概況

米国市場は主要3指数揃って下落しました。原油価格が下落しインフレ圧力が弱まったにもかかわらず、長期金利の上昇傾向が依然として継続しました。30年債利回りは一時、5.6%を上回り2002年以来の高水準となりました。また、ウィリアムズニューヨーク連銀総裁はインフレ抑制のために年内にあと一回の利上げが適切となる可能性に言及した一方で、対応を急ぐ必要はない旨も述べました。

ダウ平均は64ドル安の51,416ドルでこの日の取引を開始しました。寄付き直後に上昇し、日本時間22時42分に23ドル高の51,505ドルでこの日の高値をつけました。その後、下落に転じ日本時間1時02分に352ドル安の51,129ドルでこの日の安値をつけました。以降は、下落幅を縮小する展開となり最終的に131ドル安の51,349ドルでこの日の取引を終え続落となりました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は22ポイント安の26,797ポイント、S&P500株価指数は12ポイント安の7,670ポイントでいずれも続落となりました。

2.経済指標等

9月のコンファレンスボード消費者信頼感指数が発表され、81.9となり市場予想(89.0)を大幅に下回りました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち4業種が上昇、7業種が下落となりました。公益事業が1.1%高、コミュニケーション・サービスが0.4%高、資本財・サービスが0.2%高となりました。一方で、エネルギーが0.9%安、素材が0.6%安、生活必需品が0.5%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中8銘柄が上昇しました。ボーイング[BA]が1.8%高、アムジェン[AMGN]が1.3%高、キャタピラー[CAT]が0.8%高となりました。一方で22銘柄が下落し、アップル[AAPL]が2.7%安、ウォルマート[WMT]が1.8%安、ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]が1.6%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、カーニバル[CCL]は第三四半期の決算を発表し、強い需要と業務改善効果が燃料費の上昇によるコスト増を上回り、調整後の1株当たり利益が予想を上回ったことで13.4%高となりました。また、オラクル[ORCL]は提携先のオープンAIの年間売上高が700億ドルに迫るとの報道を受けて3.9%高となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日と同じく5.23%となりました。30日朝のドル円相場は157円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

長期金利上昇が嫌気されたことで米国の主要3指数は揃って下落しました。9月のコンファレンスボード消費者信頼感指数が2014年以来の水準に落ち込み、景気や労働市場に対する悲観が強まりました。
夜間の日経平均先物は480円高の66,310円で取引を終えました。米国市場は主要3指数が揃って下落したもののいずれも小幅にとどまっている一方で、フィラデルフィア半導体株指数は1.3%高となっています。そのため、半導体関連銘柄の上昇が見込まれるほか、日経平均は直近で続落していることから自律反発の流れが出やすいことも想定され、買いが優勢でのスタートが見込まれます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)