東京市場まとめ
1.概況
日経平均は188円高の63,672円と反発して、取引を開始しました。もっとも、寄り付き後は売りが優勢となり、前場は方向感の定まらない展開となりました。10時55分には63,209円まで下げ、本日の安値を更新しました。前引けは88円安の63,396円となりました。
後場は一転して、上昇して始まりました。韓国総合株価指数(KOSPI)が上昇したことなどを背景に、底堅い推移となった日経平均は最終的に438円高の63,923円で4営業日ぶりに反発しました。
TOPIXは24ポイント高の4,061ポイントで反発、新興市場では東証グロース250指数が17ポイント安の771ポイントで3営業日ぶりに反落しました。
2.個別銘柄等
メルカリ(4385)は6.4%安の3,621円をつけ、大幅続落となりました。15日、「ポケモンカードゲーム 30th CELEBRATION」関連商品の出品を16日から当面禁止すると発表しました。人気商品の出品禁止とあって、目先の販売手数料が減ることなどを嫌気した売りが出ました。
三井化学(4183)は3.7%高の2,198円をつけ、3日続伸となりました。15日、国内証券が同社の目標株価を従来の2,300円から3,000円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。足元の中東情勢の混乱を経て、石油化学産業の再編が本格化しており、同社や三菱ケミカルグループ(4188)などに採算改善などが期待できるとしています。
三菱地所(8802)は1.6%高の3,606円をつけ、反発しました。15日、国土交通省が2026年の三大都市圏の住宅地や商業地といった全用途平均の基準地価上昇率は昨年比平均4.4%であったと発表しました。2025年の同4.3%から伸び率が拡大し、不動産各社が保有する不動産の含み益拡大などを期待した買いが入りました。
アマダ(6113)は3.2%高の2,400.5円をつけ、続伸となりました。15日、外資系証券が同社の目標株価を従来の2,800円から3,100円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。アナリストは、同社の株価は「受注動向と連動する傾向があるが、好調な受注局面が続くなか、市場注目点は受注動向から業績寄与へ移る可能性が出てくると思われる」との見方を示しています。
人工知能(AI)活用によるDX支援などを手掛けるABEJA(5574)は2.0%高の2,973円をつけ、続伸となりました。15日、防衛装備庁陸上装備研究所と視覚言語行動(VLA)モデルの検証と運用基盤検討役務の契約を締結したと発表しました。防衛分野におけるAI活用拡大への期待から買いが先行しました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は438円高で4営業日ぶりに反発しました。明日の未明にFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果公表が予定されています。市場は政策金利の引き上げを見込む中で、ウォーシュFRB(米連邦準備制度理事会)議長の記者会見などに注目が集まります。その他には、米国で8月分の小売売上高が公表される予定です。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)

