東京市場まとめ

1.概況

日経平均は399円高の64,724円と上昇して取引を開始しました。前日の米国市場では、主要な指数が揃って上昇したほか、前日には1,900円程下落したこともあり、自律反発を狙った買いが入りました。もっとも、寄り付き後は方向感に欠ける展開となり、下落に転じる場面も見られました。前引けは130円高の64,455円となりました。

後場は底堅く始まったものの、中盤に下げ幅を拡大しました。一時552円安の63,772円まで下落したものの、終盤下げ渋った日経平均は最終的に111円安の64,214円で大引けとなりました。

TOPIXは20ポイント高の4,102ポイントで反発、新興市場では東証グロース250指数が1ポイント安の776ポイントで4日続落となりました。

2.個別銘柄等

ニトリホールディングス(9843)は8.4%高の3,275円をつけ、4営業日ぶりとなる大幅反発となりました。2日、8月の国内既存店売上高は前年同月比4.4%増であったと発表しました。7月の同3.7%増から伸びがやや加速したことを好感した買いが入りました。

三菱商事(8058)は4.1%高の5,059円をつけ、反発となりました。米投資会社バークシャー・ハサウェイ[BRK.B]のグレッグ・アベル最高経営責任者(CEO)が日本の五大商社への投資を長く続ける方針を改めて示したことが買い材料となりました。

日本ハム(2282)は3.3%安の6,118円をつけ、続落となりました。2日、外資系証券が同社の投資判断を3段階で真ん中の「イコールウエート」から最下位の「アンダーウエート」に、目標株価は従来の6,200円から5,800円にそれぞれ引き下げたことが、売り材料となりました。

ファーストリテイリング(9983)は3.4%安の68,000円をつけ、3日続落となりました。2日、カジュアル衣料品店「ユニクロ」の8月の国内既存店が夏物商品の販売伸び悩みなどから、前年同月比1.3%減と2ヶ月ぶりに減収となったことが売りを呼びました。

アストロスケールホールディングス(186A)は4.0%安の1,040円をつけ、4日続落となりました。2日、外資系証券が発行するリポートにて、英国宇宙庁(UKSA)のデブリ除去計画「COSMIC」の第3段階を同社が失注(契約を逃す)した可能性を指摘し、将来の受注機会の後退につながるとの懸念が売りを呼びました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は方向感に欠ける推移となり、最終的には0.2%安で4日続落となりました。一方、TOPIXは0.5%高で反発しました。円が急伸するなかで、個別材料からニトリホールディングスや三菱商事が買われるなど、物色される銘柄に変化が見られます。

明日に向けて、米国ではISM非製造業景気指数が公表されるほか、ウォラーFRB(米連邦準備制度理事会)理事がイベントに参加するといった材料が注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)