【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 52,766.88  ▼419.02 (9/1)
NASDAQ: 26,099.77  ▼271.12 (9/1)

1.概況

米国市場は主要3指数揃って下落しました。米軍がイランへの攻撃開始を発表し、原油価格が大きく上昇しました。その影響で国債の利回りが上昇し、株式市場は下落しました。

ダウ平均は102ドル安の53,083ドルで取引を開始しました。寄付き直後には下落幅を拡大したものの、すぐに底打ちとなり日本時間23時24分には9ドル安の53,176ドルでこの日の高値をつけました。しかし、その後は再び下落幅を拡大し、日本時間3時46分には494ドル安の52,691ドルでこの日の安値をつけました。以降は横ばい圏で推移し最終的に419ドル安の52,766ドルでこの日の取引を終えました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は271ポイント安の26,099ポイント、S&P500株価指数は54ポイント安の7,631ポイントでいずれも3日続落となりました。

2.経済指標等

米国の8月のISM製造業景気指数が発表され、54.6で市場予想(55.2)を下回りました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち4業種が上昇、7業種が下落となりました。エネルギーが1.5%高、公益事業が0.9%高、ヘルスケアが0.7%高となりました。一方で、一般消費財・サービスが1.9%安、資本財・サービス、素材が1.4%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中9銘柄が上昇しました。アップル[AAPL]はターナス最高経営責任者(CEO)が新たに就任したほか、来週の新商品イベントでの折り畳み式iPhone発表が期待され2.6%高となり構成銘柄中の上昇率トップとなりました。また、シェブロン[CVX]は原油高のほか、ベネズエラでの原油事業に関する合意が近づいているとの報道から2.4%高となりました。そのほか、ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]が2.0%高となりました。一方で、シャーウィンウィリアムズ[SHW]が2.6%安、ホームデポ[HD]が2.5%安、キャタピラー[CAT]が2.3%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、モデルナ[MRNA]は、製薬会社メルク[MRK]と共同開発するワクチンが悪性黒色腫(メラノーマ)再発リスクを軽減することが後期治験で明らかとなり、実用化に向けた転換社債発行による資金調達計画を受けた売りが一巡し、9.9%高となり、S&P500株価構成銘柄で上昇率トップとなりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日比0.05%高い4.80%となりました。2日朝のドル円相場は160円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国主要3指数は中東情勢悪化懸念から揃って下落しました。米国がイランへの攻撃を開始し、イランの革命防衛隊も報復攻撃を宣言しました。その影響でWTI原油先物は90ドル台に乗せました。また、米国の長期金利は4.8%台に乗せ、日本でも昨日既に長期金利が3%台となりました。中東情勢の緊張継続に伴い、世界的にインフレが進んでいることから金利上昇も進んでいます。
夜間の日経平均先物は1,270円安の64,880円で取引を終えました。米国市場の下落の流れを受けて本日の日本市場は売り優勢でのスタートとなりそうです。また、本日は日銀の高田委員の講演があり今後の金融政策に関する発言が注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)