東京市場まとめ

1.概況

日経平均は37円安の65,978円と小幅安で取引を開始しました。前場は先週末の終値66,016円を挟んで一進一退に推移し、47円安の65,968円で午前の取引を終えました。

後場は下げ幅を拡大しました。日米の長期金利が上昇する中で半導体銘柄は軟調に推移し、最終的には488円安の65,528円で続落となりました。

一方でTOPIXは6ポイント高の4,073ポイントで続伸、新興市場では東証グロース250指数が2ポイント高の771ポイントで反発しました。

2.個別銘柄等

ソフトバンクグループ(9984)は5.3%安の4,975円をつけ、続落となりました。先週末の米国市場では、傘下の英半導体設計大手アーム・ホールディングス[ARM]が3.0%安となり、同社の投資関連収益に影響が及ぶとの見方が売りを呼びました。加えて、24日には個人投資家を対象に総額1兆円の社債を発行すると発表し、財務懸念も株価の重荷となりました。

日本電気(6701)は1.1%高の4,707円をつけ、反発しました。21日、外資系証券が同社の目標株価を従来の5,190円から6,000円に引き上げ、これを材料視する買いが入りました。アナリストは、「2027年3月期(今期)の一過性損益を除いた調整後の連結営業利益(国際会計基準)は会社計画を大幅に上回る」と予想しています。

日本郵船(9101)は一時1.7%高の7,219円をつけ、株式分割考慮後の上場来高値を更新しました。20日、パナマ運河庁はエルニーニョ現象の影響による水位低下を踏まえ、9月初めから1日あたりの船舶の通航数に上限を設けると発表し、これに伴う海運運賃の上昇への思惑が買いを呼びました。

業務支援ソフトウェアのシーイーシー(9692)は一時6.9%高の2,560円をつけ、年初来高値を更新しました。21日、2027年1月期(今期)の当期純利益が前期比13%増の59億円を見込むと発表しました。従来予想の56億円(前期比8%増)から上方修正となったほか、同社データセンターで発生したシステム障害についても、「影響を受けたサービスについては別環境により復旧済み」と発表したことも買い安心感につながりました。

バーチャルユーチューバー事務所を運営するカバー(5253)は7.5%高の1,613円をつけ、反発しました。21日、外資系証券が同社の目標株価を従来の2,000円から2,100円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。アナリストは7月に配信が始まったタレントグループ「ホロライブ」のスマホゲーム「hololive Dreams」(ホロライブドリームス、略称ホロドリ)を巡り「想定以上の利益寄与を背景に2027年3月期(今期)業績は現在のコンセンサスを上回る」と予想しています。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は後場に弱含み、0.7%安で続落となりました。一方でTOPIXは小幅ながら続伸しました。今週は、26日にエヌビディア[NVDA]の決算発表が予定されており、半導体関連銘柄は、同社の業績見通しを確認するまでは買いづらい展開が続くと考えられます。また、週後半の27日-29日に開催されるジャクソンホール会議が注目され、週前半は積極的な買いが控えられる可能性があるでしょう。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)