東京市場まとめ

1.概況

日経平均は168円高の68,882円と続伸して取引を開始しました。先週から好決算銘柄に買いが入り、この日も堅調なスタートとなった日経平均は序盤から上げ幅を拡大したものの、中盤には利益確定の売りに押され、一時は下落に転じたものの、前引けは7円高で小幅続伸となりました。

後場は再び上げ幅を拡大する展開となりました。人工知能(AI)・半導体関連銘柄への買いが指数を支え、最終的には506円高の69,220円で取引を終えました。

TOPIXは13ポイント安の4,184ポイントで9営業日ぶりに反落、新興市場では東証グロース250指数が5ポイント高の763ポイントで続伸となりました。

2.個別銘柄等

キオクシアホールディングス(285A)は15.1%高の61,840円をつけ、大幅続伸となりました。先週末14日の米国市場では、フラッシュメモリーを共同開発しているサンディスク[SNDK]が7.4%高と連日で大幅高となったことを背景に、日本市場でも同社に連想買いが入りました。

電通グループ(4324)は7.1%安の3,510円をつけ、大幅反落となりました。14日、2026年12月期の中間決算は、日本事業の成長や人件費などの抑制が利益貢献し営業損益が838億円の黒字であったと発表しました。前年同期は365億円の赤字であり、黒字転換となったものの、市場予想を下回ったことで売りが出ました。

荏原製作所(6361)は6.5%安の5,482円をつけ、大幅続落となりました。14日、2026年12月期の中間決算は、営業利益が前年同期比1%増の506億円と、同期間として最高益であったと発表しました。一方で市場予想には届かず、好決算を先回りして買いが入っていたことで決算内容を受けた失望売りが優勢となりました。

朝日インテック(7747)は一時6.8%高の4,138円をつけ、株式分割考慮後の上場来高値を更新しました。14日、2027年6月期(今期)の当期純利益が前期比18%増の378億円を見込むと発表しました。市場予想を上回るガイダンスを示したほか、中期経営計画における利益目標の数値を引き上げたことも好感されました。

EC支援などを手掛けるAnyMind Group(5027)はストップ高水準となる16.1%高の723円をつけ大幅続伸となりました。14日、2026年12月期の中間決算にて純利益が前年同期比3.1倍の4億9500万円であったと発表しました。通期の業績上振れ期待も高まっているとされ、大幅な増益を好感した買いが殺到しました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は半導体関連銘柄を中心に堅調な推移となり、0.7%高で5日続伸となりました。一方で8連騰となっていたTOPIXは売りが優勢となり反落しました。キオクシアホールディングスが終値で6万円台を回復し、半導体株への安心感も支えとなりました。明日の材料には、ニューヨーク連銀が発表する8月分の製造業景気指数や同月のNAHB住宅市場指数の発表があげられます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)