【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 53,770.27 ▼21.58 (8/12)
NASDAQ: 26,588.49 △143.04 (8/12)
1.概況
米国市場は高安まちまちの展開となりました。日本時間12日夜に米国でCPI(消費者物価指数)が発表され概ね市場予想通りの結果となり利上げが差し迫っているとの懸念が和らぎハイテク株に買いが集まり相場を牽引しました。その一方で、中東情勢をめぐってはイランが軍の再編を進めており先行き不透明感から買い一色とはなりませんでした。
ダウ平均は5ドル高の53,797ドルでこの日の取引を開始しました。寄付き直後の日本時間22時30分に177ドル高の53,969ドルでこの日の高値をつけました。その後、下落に転じ日本時間23時12分に59ドル安の53,731ドルでこの日の安値をつけました。以降は一時上昇に転じる場面もありましたが概ね横ばい圏で推移しており、最終的に21ドル安の53,770ドルでこの日の取引を終え続落となりました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は143ポイント高の26,588ポイント、S&P500株価指数は20ポイント高の7.748ポイントでいずれも反発しました。
2.経済指標等
米国でCPI(消費者物価指数)が発表され前年比3.4%の上昇、食品・エネルギーを除くコアは同2.5%の上昇となりいずれも市場予想通りの結果で前回よりも伸びがやや減速しました。また、前月比では0.1%の上昇、食品・エネルギーを除くコアは0.2%の上昇となりこちらもいずれも市場予想通りの結果となりました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち8業種が上昇、3業種が下落となりました。不動産、情報技術が1.1%高、公益事業、生活必需品が0.5%高となりました。一方で一般消費財・サービスが1.4%安、素材が1.2%安、コミュニケーション・サービスが0.9%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中15銘柄が上昇しました。エヌビディア[NVDA]が3.0%高、シスコシステムズ[CSCO]が2.9%高、ウォルマート[WMT]が2.4%高となりました。一方で15銘柄が下落し、ホームデポ[HD]は最高経営責任者(CEO)が病気療養のため数ヶ月の休職することを発表したことが不安視され3.1%安となり構成銘柄中の下落率トップとなりました。マイクロソフト[MSFT]が2.3%安、セールスフォース[CRM]が2.1%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、人工知能(AI)クラウドサービス会社のコアウィーブ[CRWV]が、第2四半期決算でAIブームによる強い需要を背景とした売上高倍増や、それに伴う業績見通し引き上げなどが好感されたことで19.3%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日と同じ4.69%となりました。13日朝のドル円相場は159円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国市場はCPI(消費者物価指数)が市場予想通りの内容に収まったことと中東情勢の不透明感から高安まちまちの展開となりました。CPIが市場予想通りの内容にとどまったことや伸びが前年比ではわずかに減速したことを踏まえて9月の利上げ確率が下がり、今後の利上げ見通しも遠のいたことでハイテク株を中心に買いが集まりました。ただ、イランが軍隊の再編を進めているほか、バブルマンデブ海峡ではフーシ派による攻撃で死者が出ており中東情勢をめぐっては引き続き混乱が続いており市場は動向を注視しているものとみられます。
夜間の日経平均先物は890円高の68,550円で取引を終えており、米国のハイテク株上昇を背景に買いが優勢でのスタートが見込まれます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)

