東京市場まとめ

1.概況

日経平均は23円高の66,994円と続伸して取引を開始しました。先週末の米国市場では、人工知能(AI)・半導体関連銘柄の一角に買いが入り、日本市場でも買いが先行してのスタートとなりました。一方で、前場は方向感に欠ける展開となり下落に転じる場面も見られました。前引けは、69円高の67,040円となりました。

後場は半導体を中心に買いが入り、指数も上げ幅を拡大しました。14時33分には599円高の67,569円をつけ、この日の高値を更新しました。その後も高値圏で推移した日経平均は最終的に553円高の67,524円で取引を終えました。

TOPIXは38ポイント高の4,139ポイントで史上最高値を更新しました。新興市場では東証グロース250指数が8ポイント高の745ポイントで3日続伸となりました。

2.個別銘柄等

キオクシアホールディングス(285A)は3.9%高の49,870円をつけ、続伸となりました。12日、シンガポール政府系投資会社のテマセク・ホールディングスが韓国のサムスンとSKハイニックス[SKHY]に投資することを決めたと伝わり、同業のメモリー2社の株価が強含んだことで同社にも買いが入りました。

エムスリー(2413)は6.1%高の1,631.5円をつけ大幅続伸となりました。10日、アクティビスト(物言う株主)として知られる香港投資ファンド、オアシス・マネジメントが同社株式を5.03%保有していると判明し、経営改革や資本効率の改善が進むとの思惑が買いを呼びました。

楽天グループ(4755)は13.8%安の745円をつけ、大幅続落となりました。10日、2026年12月期の中間決算は、営業損益が504億円であったと発表しました。前年同期は66億円の赤字で、黒字転換となったものの市場予想には届かなかったことを嫌気した売りが出ました。

横浜ゴム(5101)は一時10.8%高の8,291円をつけ、株式分割・併合考慮後の上場来高値を更新しました。10日、2026年12月期の中間決算発表の中で、通期の業績予想を上方修正しました。1株あたり年間配当も従来予想から51円増額する223円を見込むとし、加えて外資系証券が目標株価を引き上げたことも買い材料となりました。

マツキヨココカラ&カンパニー(3088)は1.6%安の2,515.5円をつけ、4営業日ぶりに反落しました。10日、2027年3月期の第1四半期決算は、純利益が前年同期比15%増の148億円と同時期として過去最高であったと発表しました。一方で、通期の純利益見通しは前期比6%増の590億円で据え置かれ、材料出尽くしとみた売りが優勢となりました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は国内の半導体株が好調で、終値では7月15日以来の67,000円台となる553円高の67,524円、TOPIXは最高値を更新し取引を終えました。明日の材料として、今晩米国で発表される7月分消費者物価指数(CPI)が注目されます。FRB(米連邦準備制度理事会)の次のアクションとして、政策金利の引き上げの用意もあると伝わっている中で、物価上昇の鈍化傾向が見られるかが注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)