東京市場まとめ
1.概況
日経平均は62円高の65,746円と反発して取引を開始しました。しかし、早々に下落に転じ、前場は軟調な推移となりました。10時42分には1,032円安の64,651円をつけ、この日の安値を更新しました。その後は持ち直し、前引けは644円安の65,039円となりました。
後場は下げ幅を縮小する展開となりました。取引時間中に決算を発表したフジクラ(5803)などに買いが入り、下げ渋った日経平均は最終的に76円安の65,606円をつけ続落で取引を終えました。
TOPIXは19ポイント高の4,074ポイントで4日続伸、新興市場では東証グロース250指数が3ポイント高の724ポイントで反発しました。
2.個別銘柄等
フジクラは12.8%高の5,185円をつけ、大幅反発となりました。2027年3月期(今期)の当期純利益が前期比2.1倍の3260億円を見込むと発表しました。従来予想の2290億円から大きく上方修正し、市場予想を上回る業績ガイダンスが材料視されました。
エムスリー(2413)は16.9%安の1,530円をつけ、大幅反落となりました。6日、2027年3月期の第1四半期決算は、利益率の高い主力の製薬企業向けマーケティング支援事業などが振るわなかったなどを理由に、営業利益が前年同期比9%減の180億円であったと発表しました。通期の業績は据え置かれたものの、市場予想を下回る決算内容が嫌気されました。
キリンホールディングス(2503)は3.8%高の3,038円をつけ、続伸となりました。7日、カナダのジェイミソン・ウェルネスを買収すると発表し、これによる業績拡大を期待した買いが優勢となりました。ジェイミソン・ウェルネスはサプリメントなど健康食品でカナダ最大手の企業とされています。
レーザーテック(6920)は13.6%安の37,460円をつけ、大幅続落となりました。6日、2027年6月期(今期)の当期純利益が前期比16%増の900億円を見込むと発表しました。2年ぶりの過去最高益を更新する見込みであるものの、市場予想には届かなかったことが売りを呼びました。
光部品・デバイスメーカーの湖北工業(6524)は4.5%高の4,965円をつけ、反発しました。6日、2026年12月期(今期)の当期純利益は光部品・デバイス事業で長距離海底ケーブルプロジェクト向けの受注増加などを理由に、前期比54%増の46億円になる見込みと発表しました。従来予想から10億円の上方修正となったことが好感されました。また、同社は7月には東証プライム市場への市場区分変更申請をしたことを発表しています。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は後場に下げ渋ったものの、小幅安で続落となりました。一方、相場全体の地合いはそう悪くなく、TOPIXは0.5%高で4日続伸となりました。
来週に向けて、主力銘柄の決算発表が一巡することに加え、米国の物価指標の発表が予定されています。足元ではウォーシュFRB(米連邦準備制度理事会)議長がインフレの上振れに対し、利上げでの対応可能性を示唆したといった報道もされており、インフレ指標への注目が高い1週間と言えそうです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)

