【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 52,747.32 △537.24 (7/28)
NASDAQ: 24,876.91 ▼55.17 (7/28)
1.概況
米国市場は全体を通して買われる銘柄が多く、S&P500株価指数構成銘柄の7割以上が上昇するも、半導体関連銘柄は売りが止まらず、フィラデルフィア半導体株指数は4.5%安となりました。
ダウ平均は282ドル高の52,492ドルでこの日の取引を開始しました。寄付き直後に上昇幅を縮小し、日本時間22時43分に233ドル高の52,443ドルでこの日の安値をつけました。その後、しばらくは横ばい圏で推移するも徐々に上昇幅を拡大し、日本時間2時21分に691ドル高の52,901ドルでこの日の高値をつけました。以降はやや上昇幅を縮小したものの最終的に537ドル高の52,747ドルでこの日の取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は55ポイント安の24,876ポイントで5日続落、S&P500株価指数は15ポイント高の7,428ポイントで3日続伸となりました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち7業種が上昇、4業種が下落となりました。ヘルスケアが2.3%高、生活必需品が2.0%高、素材が1.7%高となりました。エネルギーが1.4%安、情報技術が1.2%安、資本財・サービスが0.4%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中26銘柄が上昇しました。シャーウィンウィリアムズ[SHW]は2026年4-6月期決算を発表し、売上高が市場予想を上回ったほか通期見通しを引き上げたことで8.3%高となり構成銘柄中の上昇率トップとなりました。続いて、アイビーエム[IBM]が5.2%高となりました。また、コカ・コーラ[KO]も2026年4-6月期決算を発表し、売上高や1株利益が市場予想を上回ったほか2026年12月期の通期の収益見通しも従来予想から引き上げたことで5.0%高となりました。一方で、キャタピラー[CAT]が3.7%安、ゴールドマン・サックス[GS]が1.4%安、シェブロン[CVX]が1.3%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、メタ・プラットフォームズ[META]はAIコンピューティング基盤の投資として、金融会社のブラックロックと協力してテキサス州にデータセンターを建設することを発表したものの0.1%安とわずかに下落しました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.05%低い4.60%となりました。また、29日朝のドル円相場は163円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国市場は景気敏感株の買いと半導体関連銘柄の売りが交錯し、高安まちまちの展開となりました。中東情勢をめぐっては、トランプ米大統領がイランとの戦闘が再び激化することを避けたい旨の発言をしたことで今後の停戦期待から原油価格が下落したこともあり市場全体では投資家心理が改善しました。
夜間の日経平均先物は20円高の62,420円で推移しています。本日は、米国市場が高安まちまちだったことを受け、スタート時点では大きな動きが起きづらい展開が見込まれます。今週は、日本では決算発表が本格化するほか、日銀金融政策決定会合もあるためそれらの動向にも注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)

