東京市場まとめ
1.概況
日経平均は553円高の65,164円と反発して取引を開始しました。トランプ米大統領が検討してきたイランへの大規模攻撃を当面見送る方針だと伝わったことが、中東情勢の緊張緩和期待につながり、序盤は買いが優勢で推移しました。一方で、中ごろには下げに転じる場面も見られ、上値の重い展開となりました。前引けは152円高の64,764円となりました。
後場は再び下落する場面がみられたものの、後半にかけては小幅高で推移しました。終盤上げ幅を拡大した日経平均は最終的に320円高の64,931円で反発となりました。
TOPIXは54ポイント高の4,066ポイントで反発、新興市場では東証グロース250指数が8ポイント高の694ポイントで反発しました。
2.個別銘柄等
キオクシアホールディングス(285A)は2.6%安の54,550円をつけ、3日続落となりました。先週末24日の米国市場で同社とメモリーを共同開発するサンディスク[SNDK]が10%超、マイクロン・テクノロジー[MU]が約7%と、メモリー関連が大幅安となったことで、同社も連想売りが出ました。
信越化学工業(4063)は8.3%安の6,146円で4日続落となりました。24日、2027年3月期(今期)の当期純利益が前期比11%増の5250億円を見込むと発表しました。市場予想を下回ったことが売り材料となり、大幅安となりました。今期は人工知能(AI)半導体向けのシリコンウエハーは好調が続く一方で、塩化ビニール樹脂は市況が回復しきっておらず、4-6月期の生活環境基盤材料事業の純利益は前年同期比34%減の348億円となりました。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は一時1.6%高の3,813円をつけ株式分割考慮後の上場来高値を更新しました。30-31日に予定されている金融政策決定会合を前に、将来的な追加利上げに向けたメッセージを日銀サイドが発信するとの思惑が買い材料となりました。
日本製鉄(5401)は3.2%高の636.9円をつけ、10日続伸となりました。23日、同社傘下の米USスチールの競合である米鉄鋼大手クリーブランド・クリフ[CLF]は、2026年4-6月期の好業績と今後のさらなる改善見通しを発表しました。米鉄鋼業界の事業環境が上向いているとの見方が、同社の買い材料となりました。
調味料メーカーのブルドックソース(2804)は0.9%高の1,848円をつけ、4日続伸となりました。27日、発行済み株式総数(自己株式を除く)の2.9%に相当する37万2800株、金額にして約6億8300万円の自社株買いを実施したと発表し、株式需給の改善を好感した買いが入りました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は先週末に1,811円(2.7%)安と大きく下落した反動もあり、320円高で反発となりました。半導体関連銘柄が軟調な推移となるものの、プライム上場銘柄は約9割が上昇となるなど、指数は底堅い値動きとなりました。明日に向けて、国内では大引け後にキヤノン(7751)、コーエーテクモホールディングス(3635)など、明日の日中にはヒューリック(3003)、日本取引所グループ(8697)などの決算発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)

