東京市場まとめ
1.概況
日経平均は217円高の66,449円と続伸して取引を開始しました。前日の米国市場では、人工知能(AI)・半導体銘柄を中心に買いが優勢となり、日本市場も序盤から堅調な推移となりました。前引けは1,278円高の67,511円となりました。
後場は一転して、伸び悩む展開となりました。中盤には下落に転じ、終盤にかけて小幅安で推移した日経平均は116円安の66,115円で反落となりました。
TOPIXは18ポイント高の4,033ポイントで続伸、新興市場では東証グロース250指数が7ポイント安の696ポイントで取引を終えました。
2.個別銘柄等
ファーストリテイリング(9983)は2.8%安の78,580円をつけ、反落となりました。先週まで軟調な推移となっていた人工知能(AI)・半導体関連に買い戻しが入った反面、小売株では利益確定売りが優勢となりました。加えて、ドル円が1ドル=163円台まで下落したことで、原材料や商品の輸入コストの上昇懸念も嫌気されました。
村田製作所(6981)は4.0%高の8,317円をつけ、大幅続伸となりました。AI・半導体関連を中心に買い戻しが入る中で、積層セラミックコンデンサ(MLCC)を手掛ける同社にも買いが入りました。
リクルートホールディングス(6098)は4.8%安の12,305円をつけ、4営業日ぶりに反落しました。前日21日に上場来高値(1万2920円)を更新したことで、利益確定売りが優勢となりました。また、21日に発表されたADP全米雇用リポートで民間部門雇用者数は週平均1万6500人増となり、増加幅は前の週の平均(1万9250人)から減少したことで、米雇用情勢の先行きに警戒感が強まっているとの見方も米求人検索サイト「インディード」を手掛ける同社の売りを呼びました。
メタウォーター(9551)は1.3%高の3,210円をつけ、続伸しました。21日、国内証券が同社の目標株価を従来の2,000円から、足元の水準を上回る3,800円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。アナリストは、「豊富な受注残を持つ国内の増収、海外事業の成長が見込めよう」と評価しています。
教育サービスを手掛けるインソース(6200)は9.4%高の690円をつけ、大幅続伸となりました。21日、2026年9月期の第3四半期決算にて売上高、営業利益ともに前年同期比で増収増益となったほか、発行済み株式総数(自己株を除く)の3.5%にあたる300万株(20億円)を上限とする自社株買いを実施し、同4.7%にあたる400万株を消却すると発表したことが材料視されました。
Terra Drone(278A)は1.2%高の15,550円をつけ、3日続伸となりました。21日、AIを利用し、自律飛行などができる迎撃ドローンの開発とテストを完了し、市場展開を開始したと発表しました。これによる今後の業績拡大への思惑が買い材料となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は後場に下落に転じ、最終的には116円安で小反落となりました。中東情勢の緊迫化やインフレ懸念などが重荷となったようです。明日に向けて、米国のテック企業決算に注目が集まります。
明日の寄付き前には、アルファベット[GOOGL]、テスラ[TSLA]、アイビーエム[IBM]、サービスナウ[NOW]の決算発表が予定されているほか、フィリップ・モリス・インターナショナル[PM]、エーティー・アンド・ティー[T]などの決算発表が控えています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)

