AI半導体株の本格調整は一巡感、相場の基調は維持
・今年前半の主役だったAI半導体関連が25日移動平均線を明確に割り込み、6万5千円の節目も一時下抜けるなど初の本格調整となったが、前回の押し目水準に達し達成感が出た。
・主要株価指数全体は崩れておらず、循環物色が広がり健全性が保たれた。TOPIXは25日線割れ後も素早く反発し、4,000ポイントの節目を回復した。
・直近の大幅安は海外市場の休場や国内連休前のポジション調整など受給要因が重なった面が大きく、米市場では半導体関連が底堅く、本日は早期に買い戻しが入った。
焦点はグーグルを傘下にもつアルファベット[GOOGL]の決算とハイパースケーラーの投資回収
・今週の米国でのアルファベットの決算が最大の材料。ハイパースケーラー各社の巨額投資が収益で回収可能かがAI関連の評価を左右する。
・米大手テックのオフバランス債務に関する報道や分析は市場に広く認識されており、直ちに決定的リスクに直結しにくい一方、蒸し返しで短期的なぶれは生じやすい。
・AIの技術進化と需要拡大が続く限り、関連企業の収益成長は持続しやすく、相場は高いボラティリティを伴いながらも基調は維持されやすい。
国内決算と中東情勢に加え中国発の供給動向に注意
・国内は第1四半期の決算シーズン入り。初回決算の堅調さや通期見通し、増額修正の有無が戻りのカギとなる。
・中東情勢はなお不安定で原油の下げ渋りが続く。市場の慣れが進む一方、突発的悪化で足元をすくわれるリスクに注意が必要。
・中国の半導体動向が重要。メモリー大手の増産や新規上場で供給拡大圧力が強まり価格下押しリスクがある一方、AI向けNAND需要は高水準とみられる。中国製品の品質次第で代替が進む可能性があり、専門的評価のフォローが欠かせない。

