東京市場まとめ
1.概況
日経平均は495円安の66,339円で続落して取引を開始しました。昨日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数が4.3%安となったほか、主要3指数も揃って下落したことで日経平均は大幅に下落する形となりました。寄付き後は下落幅を拡大し、2,939円安の63,896円で前引けとなりました。
後場も下落幅を拡大し、13時41分に4,130円安の62,704円でこの日の安値をつけました。その後は反発したものの、2,694円安の64,141円でこの日の取引を終えました。
2.個別銘柄等
キオクシアホールディングス(285A)はストップ安の16.1%安の52,110円となりました。6月22日につけた上場来高値(11万2700円)からわずか1ヶ月足らずで半値以下まで急速に値段を下げることとなりました。台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング[TSM]の決算発表後も半導体関連の売りの流れは止まらず、一時は日本一となった時価総額が現在は5位に後退しています。
三菱電機(6503)は5.2%安の5,370円となりました。同社は2036年3月期をえどにROE15%をめざすとの報道がでるも、相場環境の悪化が上値を抑えています。直近のROEは9.7%となっています。
セブン&アイ・ホールディングス(3382)は3.6%高の2,080円で続伸しました。ポーランドのコンビニエンスストア最大手ジャプカ・グループに出資する方向で検討を進めていることが報じられ、海外事業の成長期待から買いが進みました。
アストロスケールホールディングス(186A)は、4.0%安の981円で続落しました。米国の宇宙開発企業スペースXが世界最大ロケット「スターシップ」の13回目の打ち上げ試験を中止したことを発表したことが波及しました。
ソニーグループ(6758)は0.9%高の3,470円で4日続伸しました。国産の人工知能(AI)基板を開発する新会社「Noetora(ノエトラ)」が16日に正式に発足しました。ソニーグループはその中核であり、合計44社が出資するものとなります。半導体関連銘柄を中心に相場全体が下落するなか、国産AIの開発期待から買いが集まりました。
VIEW POINT: 明日への視点
米国市場の下落の流れを引き継ぎ、日経平均は2,694円安となりました。半導体関連銘柄の下落が目立つ中、日経平均構成銘柄も152銘柄が下落し、相場全体に下落が波及しています。日経平均はこの1ヶ月で8%程度の下落となっており、年初来でみると依然高値圏ではあるものの調整局面入りしていると考えられます。日経平均は半導体関連銘柄の寄与度が高いため、それらの銘柄が今後再び日経平均が70,000円をこえて更なる上昇につながるかの鍵となりそうです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)

