エンロン債を入れたいくつかのMMFが額面割れしました。マネックスで扱っているファンドは大丈夫でしたが、これは甚だ遺憾な事態です。マイカルの仕組債を入れたファンドも一つ額面割れをして、こちらはその債券がそもそも運用適格銘柄でなかったということで、あとで運用会社が補填をしました。エンロンの件は何でそんなものを買ったのだという批判や、SECかなんかでもっと取り締まるべきだという意見もありますが、私はそのどちらも問題の本質ではないと考えます。運用ですから、適格要件の範囲内で投資するのは構わないと思いますが、一つのリスクに全体の2%とか7%とかを投資することが全く分散になっていない訳で問題があります。また、SECの監督によってもどうこうなる問題ではなく、何故なら監督といった主体があるものには自ずとリソースの限界がある訳で、そうではなくきちんとディスクロージャーをさせることによって牽制を受けさせるべきだと思います。えー、こんなに一杯エンロン債を持ってるんだ。ということでメディアなり投資家が言えば、自然とあるべき姿に是正されることが期待できます。「ディスクロージャーによる公衆からの牽制」という手法はアメリカでは一般的ですが、日本でももっと理解され浸透されることを強く願います。
MMF
松本大のつぶやき

- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
- ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。
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