日銀の金融政策発表日の米ドル/円は陽線、陰線がともに3回=2026年

2026年に入ってからの日銀の金融政策発表はこれまで6回あったが、その日の米ドル/円は陽線(米ドル高・円安)と陰線(米ドル安・円高)がともに3回だった。ただ3回の陰線が最大値幅2円以上と大幅だったのに対し、陽線は小幅か長い「上ヒゲ」を残すという特徴があった(図表参照)。

【図表】米ドル/円の日足チャート(2026年1月~)
出所:マネックストレーダーFX

3回の陰線は、円安阻止の為替介入に関連するものだったのだろう。3回のうち1月23日は、日米の通貨当局が円安けん制で「レートチェック」に動いた。また7月31日は日米の当局が実際に円買いの協調介入を行った。こうした動きを受けて、米ドル/円の下落も急拡大したということではないか。

「陰線」は大幅、「陽線」は小幅が基本=介入警戒が「真の主役」

一方で3回の陽線のうち、4月28日と6月16日は、為替介入への警戒感が強かったこともあり、小動きになったということだろう。4月28日は、実際その2営業日後の4月30日に、この局面で最初の日本の当局による米ドル売り・円買い介入が行われたことで、米ドル/円は急落した。

9月18日は、155円台で取引が始まったことから、水準から見て為替介入への警戒感も強くなかったとみられた。それでも158円を超えると日本の当局による「レートチェック」との観測も浮上したことから、結果的には長い「上ヒゲ」を残し、米ドル/円は反落した。

利上げの有無の影響はほぼなし=10月30日も基本的に同じ構図か

以上、2026年これまでに行われた日銀による金融政策発表日の米ドル/円の値動き、「日銀相場」の特徴について振り返ってみた。10月30日の日銀の金融政策発表に対しても、米ドル/円は基本的にはこれまでの傾向を反映した展開になる可能性が高いのではないか。具体的には、介入への警戒から米ドル/円が小動きないし上げ渋る展開になる可能性がある。または、実際に介入や「レートチェック」が行われることをきっかけに、米ドル/円が急落する可能性がある。

日銀は6月と9月の金融政策決定会合でともに0.25%の利上げを決めたが、この日の米ドル/円はともに実体部の小幅な陽線だった。つまり利上げがあったら円高、利上げがなかったら円安という教科書的な関係はほとんど確認できなかった。

以上、改めて振り返ってみると、日銀の金融政策発表日の米ドル/円の値動き、「日銀相場」は為替介入を「真の主役」として展開してきたと言っても良さそうだ。そしてそれは、10月30日の日銀金融政策発表でも基本的には変わらない構図の可能性が高いのではないか。