9月8日の急落で25日移動平均線割れ、日経平均の今後の動向は?
前回のコラム「【日本株】正念場の9月相場、その理由は?」では「25日と75日移動平均線のどちらをブレイクするかがトレンド発生のカギ」としましたが、9月7日に1,300円超の大幅高となって25日移動平均線を上回り、75日移動平均線に接近する場面がありました。しかし、日経平均は9月8日に急落し1,130円安で終え、25日移動平均線も下回りました。さらに、これまで指摘してきた大きな三角もち合いの下限に接近しています。
この三角もち合いは、3月31日の終値と7月29日の終値を結んだサポートラインと、2025年10月31日の終値と2026年2月27日の終値を結んだレジスタンスラインで作られたもので、9月8日の大幅安でサポートラインに再接近しました。
9月11日はメジャーSQとなっており、SQに向けたポジション調整に関係する売買で株価の上下動が激しくなっているのかもしれません。今後はSQ後もサポートライン上を維持できるかが、注目ポイントになります。仮にサポートラインで下げ止まるようですと、SQ値を上回るとともにレジスタンスラインも上回って上昇トレンド入りすることが期待されます。
反面、サポートラインとSQ値をともに下回ったまま戻せなくなるようですと、下放れに対する警戒が強まって、日経平均が6万円に接近することも視野に入るため、買いポジションを持っている投資家は損失の発生や拡大に注意が必要です。また、リバウンド狙いの買いは控えるか、下げ止まりを確認してから行うようにしたいところです。
※移動平均線の期間は5日(青線)、25日(赤線)、75日(グレー線)で設定
※出来高はプライム市場
※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示
モメンタムの低下の継続に要注意
続いては、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムについてです。モメンタムを見ると、上昇と下落の勢いを判断する分かれ目となる0ラインを9月7日に上回りましたが、8日には0ラインを割り込んで終えており、下落の勢いが強まる格好となっています。
こうした状況から、モメンタムとその移動平均線であるシグナルがともに、0ラインを下回り、低下が続くかが注目ポイントです。仮に2本線が低下し、さらに水準が切り下がると、下落の勢いが強まってサポートラインを割り込んで戻せなくなり、日経平均が6万円に接近することが視野に入りそうです。
一方で、2本線ともに0ラインを上回って水準を切り上げると、サポートライン上で下げ止まり、25日や75日移動平均線を上回って推移することも考えられるため、モメンタムの向きと水準に注意し、売買判断に役立てたいところです。

