AI半導体主導相場の一服と日経平均・TOPIXのかい離

・日経半導体株指数は2025年末比で6月22日に+175%まで上昇後、同日を100とした足元水準は66となり、34%低い。

・日経平均はAI半導体関連の寄与が大きく似た動きだが、TOPIXは6月22日を100とすると、足元も100付近で横ばいと相場全体は底堅い。

・決算などを受け半導体関連は一部戻しても、先行きは変動が大きく読みづらい局面にある。

短期視点:9月の中間配当取りの季節性で高配当利回り株に追い風

・3月期決算企業の中間配当の権利付き最終日は9月28日で、この時期に向けて配当取り思惑が強まりやすい。

・お盆明けから9月にかけて高配当利回り株が物色されやすいという季節性がある。

・この短期要因が、出遅れた高配当利回り株の株価押し上げ要因になりやすい。

長期視点:ビッグテックの過剰投資不透明感と高配当利回り株の相対的妙味

・ハイパースケーラーの設備投資が利益に結び付くかは来期以降の決算での検証待ちで、AI半導体周辺は不確実性が残る。

・過剰投資懸念が払拭されない間は価格変動が大きくなりやすい。

・安定配当と割安度を備えた高配当利回り株への長期分散の妙味が高まっている。

検証結果:高配当利回りとリターン・リバーサルが堅調

・市場全体の中で配当利回り上位20%の平均的なパフォーマンス(高配当ポートフォリオ)は足元まで堅調に上昇している。

・過去3ヶ月下落した銘柄に投資するリターン・リバーサル戦略も、6月22日以降一貫して上昇している。

・半導体関連の戻りの有無に関わらず、高配当およびリバーサルの両戦略が直近相場の下支え要因になっている。

銘柄選定基準とスクリーニング結果

・主基準は配当利回り4%以上、直近3ヶ月の騰落率+5%以内、PBR1.5倍以下。

・業績の下支えとして今期・来期の営業増益率3%以上、ROE5%以上を加味し、中間配当を実施すること、流動性確保としてプライム上場かつ時価総額800億円以上を条件とした。

・上記条件で抽出された銘柄は、戸田建設(1860)、野村不動産ホールディングス(3231)、飯田グループホールディングス(3291)、キッセイ薬品工業(4547)の4銘柄であった。